おはようございます。
水野です。

本編の前にお知らせを。

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さて今日は、週末恒例のアンコール版として、2008年6月6日の
メールマガジンをご紹介したいと思います。

では、早速参りましょう!

※配送手続きをミスしてしまい、一部の方には、昨日の夜に
 このメールマガジンが届いたかもしれません。
 その方たちには、2重配信となりますことをお詫びします。 
 
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  ● 三谷幸喜氏のこだわりとは
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いよいよ、有頂天ホテルから2年半ぶりに、三谷幸喜氏の脚本、監督
作品である「マジックアワー」が、今週末に公開されます。


私は、三谷さんの作品が大好きで、大河ドラマ以外は、
テレビ、映画はほとんどもれなく見ているんじゃないかと
思います。

彼の作品は、コメディのジャンルにくくられていますが、
構成が非常にこっていて、かつ、緻密に計算されていて、
そのあたりが私好みなんですよね。

その構成の緻密さは、セミナーの構成作りの参考にさせて
もらっているくらい気に入っております。


ところで、三谷さんは、脚本の書き方に非常にこだわりを
持っているそうです。

というのも、脚本を書くにあたって、まず先に役者を決め、
そしてその役者にあったように脚本を書き進めていくようで。

これは「当て書き」といわれているもので、決して珍しくはない
描き方ではあるんですが、彼はそのこだわりが徹底しており、
初演と違う役者が演じることを禁止しているそうです。


最初に脚本を書いた時にイメージしていた役者さんと
違う人が、その役をやるということが許せないようなんですね。


2004年に映画公開された「笑の大学」では、もともと
三宅裕司氏と坂東八十助氏に宛てて書かれたラジオドラマ
脚本だったそうです。

そして、その後、西村雅彦と近藤芳正出演で舞台化され、そして
役所広司と稲垣吾郎出演で映画化されましたが、そのたびごとに
脚本自体を本人自身が一から書き直しているそうです。


コメディって、やっぱり非現実的な人が出てきたりするモンですが、
それが、あたかも現実にいるような、説得力のある人物として
存在できるのも、この、実在の役者にあわせて脚本を書いている
からなんでしょうね。
 
 
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  ● 伝わる話が出来るための心づもりとは
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セミナー、講演、ブログ、メルマガ、等々、自分以外の人間に
何らかのメッセージを伝えるものを作るのって、大変ですよね。

自分が伝えたいと思っている理論や主張を、どうやって表現したら
きちんと伝わるのだろう、ということは、誰もが悩むところであります。

そんなとき、多くの人がやってしまう、誤った方法は


 ■ メッセージを考えるとき、伝える理論や主張だけを一生懸命考える


というもの。

自分の言いたいことを、一生懸命考えてしまうんですよね。

しかし、これではまず伝わるようなメッセージは出来ません。

おそらくは、聞いたり読んだりしても、全く響かないものが
出来上がってしまうでしょう。


なぜ響かないのか、それは


 ■ そこに具体的なものが何もないから


なんですよね。

実は、理論や主張というものって、聞き手が理解するためには、
かなりの努力を強いることになるんですね。

なにせ、人の考えをまっさらな状態で受け止めるということは、
相当の思考力と思考エネルギーを費やすことになってしまいますから。

でも、そんな力やエネルギーを使ういわれなんて、普通はありませんよね。
そんな面倒なこと、誰もしたくはないわけです。

だから、理論や主張だけしかないメッセージというものは、
よっぽどの物好きな人以外、基本的には誰も努力までして
受け入れようとはしません。


しかし、そこに何かしらの具体的なものがあると、
とたんにそのメッセージは受け止めやすいものになるんですね。

例えば、自分の主張を伝えたいと思ったとき、その伝えるべき
主張にフィットする、具体的な出来事を引き合いに出すとか。

これなどは、私がいつもメルマガでやっていることですよね。


他にも、メッセージを作るにあたって、伝えたい相手を
具体的に設定する、ということなども有効な方法でしょう。

多くの人は漠然と色々な人に伝えたい、と思って考えてしまいますが、
本当に受け手に響くメッセージを作っている人は、自分の中に具体的に
実在する人物を思い描いているケースが多いようです。


今回の例で出てきた、映画や舞台などの脚本を作る場合も、たいていは
登場人物のプロフィールを、事前に徹底的に作り込みます。

その際は、実際にそういう人物がいるのではないか、と思えるくらい
詳細なディティールまで作り込むことも珍しくありません。

そうやって、具体的なものを一生懸命作った上で、物語を創り上げて
いくことで、受け手にきちんと伝わるストーリーが出来るわけです。


三谷幸喜氏の作品が面白いのは、脚本の段階で、架空の人物ではなく、
実際に存在する具体的な役者さんを思い描きながら、物語を作って
行くからこそ、非現実的な設定であっても、非常に納得できる
面白い作品になるんでしょうね。


ということで、もしあなたが何らかの形で理論や主張を伝えようと
するときは、必ず


 ★ 具体的な人物や出来事をしっかりと思い描きながら、


聞き手に理解されやすいメッセージを作ってくださいね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

      理論や主張だけを語らず、具体的な人物や出来事を
       思い描きながらメッセージを作っていこう!

‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

具体的に役者をイメージしながら脚本を書く三谷さんのこだわりが
果たしてどの程度作品に違いをもたらしているのか。

先に挙げた「笑の大学」では、ラジオドラマ版、舞台版、映画版と
3つのバリエーションがあるのですが、私はたまたま舞台版のビデオと
映画版の両方を見たことがあります。


ストーリーの流れは、ほとんど同じ。にもかかわらず、これほどまでに
与える印象が違うのか、と驚きました。


一番驚いたのは、全く同じ場面で、一方では腹を抱えて大笑いしたのに、
もう一方では、感動で涙を流してしまったこと。

「笑の大学」とは、戦争中のお話しで、国の有事のときに、娯楽で
国民を堕落させる喜劇を何とかして取り締まろうとする検閲官と、
喜劇劇団の座付き作家とが丁々発止とやり合う中で、なぜか世にも
面白い喜劇台本が出来上がってしまう、というお話しです。

舞台版では、向坂を演じていたのは西村雅彦さん。
映画版では、同じ役を役所広司さんが演じていました。


その中で、笑いを否定し続けていた検閲官の向坂が、徐々に
笑いに目覚め初めて行くというシーンがあるんですね。

そのとき、向坂は、検閲室の中を、喜劇台本の中の警官役に
なりきって、どたどたと走り回るんですよ。

それが、舞台版では西村さんが走り回っている姿や台詞が
西村さんの役らしい、ついつい人にのせられて、滑稽に走り回る
というシーンになっていて、それが面白くて大笑いしたんです。

それが、映画版になると、役所広司さんが全く同じように
警官役を演じながらどたどた走り回るんですが、そのシーンは
まるで、笑いというものを理解していなかった向坂が、笑いという
ものの理解を通じて、人間として大きく成長していくような
シーンのように描かれ、私は思いっきり泣いてしまったんですよ。

西村さんと役所さんという個の持つ役者の違いを、イメージに
しっかり描きながら脚本を書くと、ストーリーがほとんど同じでも、
泣くと笑うという全く正反対の感動を与えてくれるんですよ。

そこまでの違いを表現する三谷さんって、やっぱりすごい人だなあと
思いましたね。


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  ● 編集後記
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ちなみに、私も八重歯があって、歯並びはそんなによくないんですが、
これはチャームポイントとして治すつもりはないのであります♪


さて、昨日の我が家のネコブログ。
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