こんばんは!
水野です。

本編の前にお知らせを。

今度の5月14日と5月29日に、ライブセミナー

「人の心を動かす文章の作り方 メルマガ事例解説編」

を開催いたします。

14日は愛知県開催、29日は東京開催です。

「人に影響を与える情報を継続的に発信できる力」

を身につけるための考え方、方法をお話ししますので、
ご興味のある方は、是非いらして下さいね。

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さて今日は、以前自分自身が経験した、ある出来事を振り返って
考えてみたいと思います。


では、早速参りましょう!
 
 
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  ● 酔っぱらい中年 VS 若い男性、一触即発の危機!
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数ヶ月前の話になるのですが、こんな事がありました。

その日は、自社開催のセミナーがあり、懇親会が終わって
受講者の方と一緒に、帰りの中央線に乗って移動していた
時のこと。

金曜日の中央線。終電車の中は、かなり混んでいました。

そんな中、私のすぐ斜め後ろの所で、

「お前、もっとそっちに詰めろよ!」

というイライラした声が。

振り返ってみてみると、ひとりの酔った中年男性が
隣にいる若者に文句を言い始めたようなんです。

しかし、その若者は、イヤホンで音楽を聴いていたせいか
反応がにぶく、詰めるそぶりも見せなかった様子。

中年男性は、すでにイライラしていたせいか、その態度を
見て、すぐに激高し始め、

「詰めろって言ってんだよ! コラ!!」

と、隣の若者をこづき始めました。


電車内の空気はとたんに凍り付きました。


 これはもう、とんでもない事になるぞ。

 きっと殴り合いのケンカになるに違いない。

 とばっちりを受けたら大変だ。

 誰か駅員さんか警察官を呼ばないと……


みんなそんなことを思っていたんでしょうね。

私も、普段でしたら、そう考えて、できるだけ遠くに
逃げて知らん顔を決め込んでいたことでしょう。

しかしその時の私は、懇親会でお酒も入っていたせいか、
はたまた、受講者がいる手前、知らん顔を決め込むのも
いかがなものか、と思ったのか、理由は全く分かりませんが
振り返って、その激高している中年男性の所に歩み寄って
しまったんです。

さて、この後、このケンカがどうなったかと言いますと……
 
 
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  ● 電車内のケンカを仲裁したときに思ったこと
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ここからは、リアルタイムでどういう事が起きたのか、
書いてみましょう。

歩み寄った私は、後ろから中年男性を左手でハグしながら
こう尋ねました。


私「どうしたの? 何があったの?」

中「(若者を指さし)こいつが隙間があるのに詰めないで
   ひとりで場所を取っているんだよ!!」

私「そうか、そりゃ窮屈だよねぇ」

若者を見ると、彼も気色ばんだような顔をして、中年男性を
にらんでいました。

私は、若者の肩に手をかけ、彼の顔を見ながら、心の中で、

(あなたは全然悪くないからね。あなたは悪くないよ)

とつぶやきながら、中年男性に対して頷きつつ、

私「確かに詰めてもらえなきゃ窮屈で仕方ないよね。
   夜遅くに立って帰るだけでもしんどいのにね」

中「そうだよ、なのにこいつと来たら言っても聞かねえし……」

私「そうか、そうなんだ。
  じゃあお兄さん、その隙間、詰めてもらえることできるかな?」

私は、若者の肩に手をかけつつ、そう問いかけてみました。

若「ここ、大きな鞄があって詰められないんですよ」

私「そっか、それじゃあ、詰められないよな。

  お父さん、鞄があって、彼も詰めたくても詰められ
  なかったんだってさ。

  ところで、この鞄は誰の? あ、座っているあなたの。

  じゃあ、申し訳ないけど、この鞄、網棚に上げてもいい?

  悪いけど、お兄さん、その鞄、網棚に上げるの手伝って
  くれるかな」

私は、左手で中年男性を後ろから抱きしめながら、右手で
若者の肩に手を添えつつ、邪魔になっていた鞄の移動を
お願いしました。

私「よし、これでお兄さんも場所詰められるよね。
  これでお父さんも少しは窮屈じゃなくなったよね」

中「う……うん……」


すると、ここで、なんとこづかれていた若者が、

若「気が付かなくってすいませんでした」

と、中年男性に対して謝ったんです。

すると、あれほど激高していた中年男性が、

中「いやあ、俺も悪かったよ、いきなり怒鳴っちゃって」

と謝り返したんです。

びっくりしながらも、

私「いやあ、小さなすれ違いだったんだよね。
  でも、仲直りできて良かった良かった。
  じゃあ、みんなで気持ちよく帰りましょう!」

と言って、中年男性から離れ、元の場所に戻ったので
ありました。

車内は安堵の空気が流れ、そして無事、何事もなく
その電車は定刻通りに、高尾に向かって走っていった
のでありました……
 
 
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥

           今日のトーク術・まとめ

   もういっぺん同じ事をやれと言われても、出来るかどうか……

‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

今日のまとめ、非常に身も蓋もないものになってしまいました(苦笑)

しかし、これが偽らざる本音なんですよね。


私も、セミナー業なんていうものをやっておりますんで、
自分自身が期待した成果を出たときは、すぐにその時の
行動を振り返って、何が良かったのかを確認するんです。

しかし、今回のもめ事の仲裁に関しては、いくら振り返っても、


 ■ 短期間でもめ事を解決したキモとなる手法


というものは、見つからなかったんですよね。


私がやったことと言えば、


 ・相手の言い分を否定せずに聞いた

 ・問題が起きている状況を冷静に話して聞かせた

 ・激高している中年男性をハグし、若者の肩に手を置いた。

 ・命令ではなく、お願いをしながら周りに行動を促した


ということくらい。

しかし、これを全てやれば、こういったもめ事が全て解決するか、
といえば、そんなことはないでしょう。

かえって、変にこじれて三つ巴のケンカに発展することだって
よくある話であります。


では、今回はたまたま運が良くうまくいっただけなのか。

確かにそれもあると思います。

しかしながら、ケンカの仲裁に関わっていたときには、
運が良かったというだけではなく、

 ★ 場の空気を変えていくことに、自分自身が関わった

という感覚も、なぜか不思議と感じるんですよね。


これと同じ感覚は、記憶の中に残るものとしては、
2000人もの人々から一斉に罵声を浴びた、という
経験の時くらいしか思い当たりません。

ちなみに、2000人から罵声を浴びた経験というのは、
こちらのメルマガをお読み下さい。

 『突発事態への対処法は?』
  → http://goo.gl/fTcD3

 『決意はどのように行われるのか』
  → http://goo.gl/daQjU


では、この2000人から罵声を浴びながら、みんなで
歌を歌ったときと、今回の電車内のもめ事を収めたときと、
共通項はいったい何だったのか。

振り返って考えて、ひとつ挙げるならば、


 ★ 我とコントロールを捨て、全体目的で気持ちを満たした


ということが言えるのではないかと思います。


今回お話した車内でのケンカの件も、一刻も早く帰りたい、
といった自分のエゴもなければ、騒ぐ中年男性をおとなしく
させようといった気持もありませんでした。

2000人に罵声を浴びたときも、自分を守りたい、という
気持もなければ、罵声を浴びせた連中に一矢報いてやりたい、
という気持もありませんでした。


自分の心の中は、ただただひたすら


 「みんなで気持ちよく家に帰ろう」

 「みんなで一緒に歌おう」


といった気持ちしかなく、しかしその気持ちに満ちあふれて
いたんですよね。


一見すると、「みんなで」という言葉に、相手をコントロール
する意志があるのでは? と思われるかもしれませんが、決して
そんなことはありません。

その思惑から外れた人がいたとしても、その人をどうにかしよう
などという気持ちは一切生まれず、ただただ、「みんなで」という
想いだけを持ち、全体目的のために行動するんですよね。


ということで、場に関わっている人の中に、現状を受け入れ
ながら、全体目的で気持が満ちている人が一人でもいると、
何らかの変化・影響をその場に与え、さらには一人ひとりの
行動によりよい変化が起きてくるのかもしれません。

そして、この「我とコントロールを捨て、全体目的で気持を満たす」
ことこそが、これからの時代に求められる


 ★ リーダーシップの本質


なのでしょう。

そして、その本質は、その場だけを取り繕おうと思っても、
絶対に出来るようなものではありません。

必要なときに、そういう気持ちに「なる」のではなく、

 ★ 常に、そういう気持ちで「ある」

こと。これが求められるのでしょう。


しかし、これはもう、悟りに近いような心持ち。

そう易々と身につけられるものではなさそうです。

日々精進あるのみ、なんでしょうね。


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  ※コメントも書けるようです。
   なかなかお返事ができませんが、
   もし良かったら一言声かけて下さいね。
 
 
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  ● 編集後記
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今回のお話は、非常にオカルティックなもののように
思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この話を
した友人から、

「水野さん、それはU理論で説明付くと思いますよ」

と言われました。

U理論とは、最近組織マネジメントの分野で注目されている
新しい理論だそうで、書籍も出ています。

『U理論』
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私はこのU理論、本は買ったもののまだ読んでいなかったので、
さっそく読んでみたいと思いますが、すでにU理論を学ばれた
方は、今回のお話を、ひとつの事例として学びを深めて頂けたら
嬉しく思います。

で、良かったら、是非私に解説して下さい(笑)。


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「水野の足跡を知りたい」という人がいらっしゃったので、
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