おはようございます!
水野です。

本編の前にお知らせを。

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さて今回は、アンコール版として、2009年9月10日に
発行したメールマガジンをご紹介しましょう。


では、早速参りましょう!
 
 
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  ● AくんとN先生
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ネットで見つけた、素敵な先生のお話です。

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小学生のとき、少し知恵遅れのA君がいた。

足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅い。

でも、絵が上手な子だった。

彼は、よく空の絵を描いた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。

担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに
答えをその子に聞く。

冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と
答えを出そうとする姿を、周りの子供は笑う。

N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。

私はN先生が大嫌いだった。


クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、
N先生は違う学校へ転任することになったので、全校集会で
先生のお別れ会をやることになった。

生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。

先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、
と言い出したお馬鹿さんがいた。

お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。

私は、A君の言葉を忘れない。

「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、
 ありがとうございました」

A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。

水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。

放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。

その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。

N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、
体育館に響いただけでした。



数年後の昨日、デパートのポストカードの中に
美しい水彩画と、A君のサインを見つけました。

N先生は今、僻地で小学校で校長先生をなさってます。
先生は教員が少なく、子供達が家から
2時間ほどかけて登校しなければならないような
過疎地へ自ら望んで赴任されました。

N先生のお家には毎年夏にA君から絵が届くそうです。
A君はその後公立中高を経て、美大に進学しました。


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本当に、素晴らしい先生ですね。

しかしながら、ただのいい話として感動するだけでなく、
この先生の教育は、実に考えさせられるものがありました。
 
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  ● できない人の育て方
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N先生は、少々知恵遅れであるA君に対して、できないことを
できないままとせず、忍耐強く教えていきました。

こうやって、できない子を一生懸命育てようとする
先生は、少なからずいると思うんですよ。

しかしながら、ここで私がうなったポイントは、

 ★ N先生の想いが、A君にきちんと伝わっていた

ということ。

生徒に対して、厳しく接しているにもかかわらず、
先生の想いがきちんと伝えられていない先生というのは、
とっても多いように思います。

では、なぜN先生の想いが、A君に伝わったのか。

再び、小学校のお別れ会に時間を戻し、先生の
スピーチを聞いてみましょう。

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お別れ会でのN先生の挨拶が思い浮かびます。

「A君の絵は、ユトリロの絵に似ているんですよ。

 みんなはもしかしたら、 見たこと無いかもしれない。

 ユトリロっていう、フランスの人でね、
 街や 風景をたくさん描いた人なんだけど。

 空が、綺麗なんだよ。

 A君は、その才能の代わりに、
 他の持ち物がみんなと比べて少ない。

 だけど、決して取り戻せない物ではないのです。

 そして、A君は それを一所懸命自分のものにしようと
 しています。

 これは、簡単なことじゃありません!」

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いかがでしょうか。

ここには、だめなところを何とかしてやろうという気持ちや、
単に長所を伸ばせばいいといったような、底の浅い考えではなく、



 ★ 長所を認めつつ、できないところも、成長する可能性を信じていた

ということ、そして


 ★ そこに取り組む努力に対して、最大限の敬意を示していた


ということなんですよね。


厳しく接しようが、優しく接しようが、そんなことは教育方法の
ほんの上澄みにしか過ぎません。

それ以上に重要なことは、


 ★ 教えるという行為に対しての、生徒との信頼関係を築く


ということだと想うのです。

N先生の想いは、A君に対してきちんと伝わり、A君は最大限の
努力で、その想いに答えました。

おかげで、最初は知恵遅れだと言われながらも、大学まで
無事卒業し、画家としての人生を歩んでいるのです。


N先生の元に毎年届く絵。

そこに描かれている空は、N先生が作り方を教えた、
美しいエメラルドグリーンだそうです。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

   教える人の成長の可能性を信じ、努力に敬意を表しているか?

‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

人を育てる、という話になると、ついつい、

 ・優しく育てるべきか、厳しく育てるべきか、

とか

 ・短所を補うべきか、長所を伸ばすべきか

といった話になってしまうことも多いですが、
実は、これは表層的な話なんですよね。

それ以前に、信じることと敬意を表することができ、それが
相手に伝わっていなければ、どんな素晴らしい方法を採っても、
ほとんど意味がないと想うのです。


また、時々、

「いつか分かる日が来るはず」

という想いを持って人を育てようとするケースがあります。

もちろん、教えることが、すぐにその場で理解できないことも、
多々ある話であります。

ですから、焦らず、分かる日が来ることを信じて教えることも
必要となります。

しかし、可能性を信じていることと、敬意を表していることは、
今、この場で分かってもらう必要があると、私は思います。

だから、たまに、

「俺がどれほどおまえを愛していたか、いつか分かる日が来るはず」

といっている人がいたりしますが、これはまずいと思うんですよ。

未来に花咲く教えというものを、きちんと相手に根付かせようと
する場合などは特に、

 ★ それを教えるときに、きちんと信頼関係が築けているか

ということが重要になります。

その信頼関係の構築まで、先送りしていては、きっと伝えるべき
ことも伝わらず、

「あいついやな先生だったな」

ということだけしか残らないことにもなりかねないでしょう。



人を育てるときは、まず一番はじめに必要なことが信頼関係作り
だと思います。

そのためのひとつの方法である、

「成長の可能性を信じ、努力に敬意を表する」

ということに、是非取り組んでみて下さいね。



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  ● 編集後記
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すごい家族だな。「俺」は何しているのか気になる。

535 名前:ななしのいるせいかつ[sage]
 投稿日:2011/08/27(土) 08:07:19.67

 兄2「お前、歯が痛いのか?」

 俺「・・・・・・イタイけど、兄2(新人歯科医)
   には診て貰いたくない」

 姉「大丈夫よ。何かあったらお姉ちゃんが処置してあげる」

 俺「黙れ。救命医。姉ちゃんに診て貰う時は、医療ミスで
   生命の危機が起きた時だろ!」

 兄1「そこで俺の出番だね」

 俺「死ねよ弁護士!」

 父「じゃあ父さん頑張っちゃおうかな」

 俺「家出して良い?」

 父は僧侶です。


536 名前:ななしのいるせいかつ[sage]
 投稿日:2011/08/27(土) 23:53:59.20

 >>535
 いい家族だなw


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