おはようございます!
水野です。

本編の前にお知らせを。

5月20日に開催されるセミナーですが、
申込みの締め切り期限が3日後に迫ってきました。

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 ・ 講師として、人を育てる仕事に携わりたい

と考えていながらも、具体的な一歩を踏み出せずにいる方は、
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 ※ 申込締め切りは5月18日まで。残席8席です!
 
 
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  ● 三谷幸喜、コメディを封印す
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※ 本日のメルマガは、三谷幸喜氏の舞台「90ミニッツ」の
  内容について大きく取り上げております。

  中には、ネタバレ等も含まれておりますので、この舞台の
  内容を詳しく知りたくない方は、本日のメルマガはお読みに
  ならないようお願いします。


日本でおそらく一番有名な脚本家の1人である、三谷幸喜氏。

昨年は、三谷幸喜生誕50周年、という事で、舞台やドラマの
脚本・演出を、精力的に行っていましたね。

その中でも、一番最後に手がけたのが、舞台「90ミニッツ」
であります。

三谷さんは、作品を作るにあたり、必ずある制約条件や、
チャレンジを掲げます。

この作品では、彼の最大の武器でもありウリでもある「笑い」
を封印し、行き詰まるようなスリリングなドラマを作り上げました。

出演する俳優は、近藤芳正と西村雅彦の2人だけ。

以前同じ2人で「笑の大学」という舞台を上演しましたが、
その2人から、もう一度やりたいという希望を受けて実現
した舞台です。

昨年の12月にPARCO劇場で上演されましたが、
チケットはあっという間に売り切れ。

翌年に追加公演が行われましたが、そちらのチケットも
手に入れる事が出来ませんでした。

非常に面白そうで、是非見てみたいと思っていたところ、
つい最近、wowowでその舞台が放送されることを知り、
ようやく観ることが出来ました


話はこんな内容。

ある病院の形成外科の医師(西村雅彦)の元に救急患者が
運び込まれたという連絡が入りました。

患者は、交通事故に遭ってしまった少年。

今のところ、命には別状はありませんが、90分以内に
手術をしないと助からない、といった危機的な状況。

医師は、少年の父親(近藤芳正)にその旨を伝え、
すぐに手術をするために、承諾書にサインを求めます。

しかし、父親はそのサインを拒否。

理由は、その家に伝わる

「他人の血を入れては永遠の命が失われるので輸血してはならない」

という掟があるからでした。


しかし、すでに事故で血液が失われている状態で、
輸血無しに手術をすることは、不可能という状況。

それを父親に伝え、承諾書にサインを求める医師と、
それに応じない父親との激しい話し合いが続くので
ありました……
 
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  ● あなたなら、この選択に向かい合わされたとき、どうしますか?
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この話を聞いて、ピンと来た方も多いはず。

そう、1985年に起きた、某宗教信者の子供が事故に遭い、
親が輸血を拒否したことで、残念ながら亡くなってしまった
という事件であります。

当時、このニュースはかなり大きく取り上げられており、
三谷さんも、この事件をヒントに、今回の舞台劇を作った
と語っています。

しかし、この舞台は、その宗教観の是々非々を問うものでは
ありませんでした。


医師は、人の命を助ける、という自らの信条の元、父親に
なんとかサインをしてもらおうと、粘り強く説得を重ねます。

父親も、子供を助けたい気持でいっぱいなのですが、
掟の関係で、自分が許可を出すわけにはいかないと
サインを拒否し続けます。

医師は、ならばと、奥さんを説得しようと試みますが、
こちらもがちがちの原理主義者で、一切医師の説明に
耳を貸しません。

子供に聞こうにも、意識不明の状況で、正確な意志を
確認することも出来ません。

むなしく時が過ぎていく中、ついに重度の危篤状態に
陥ったという連絡が入りました。


まさにもう後がない、といった状態。


ここから、物語は大きく流れが変わります。

なんと、父親は医師に向かって、


「承諾書にサインは出来ませんが、手術をしてやって下さい」


と言い出したのです。

自分は承諾しなかったが、医師が勝手にやってしまった、
という事であれば、親族に対しても言い訳が付く。

だから、承諾書のサイン無しに手術をしてくれと言うのです。


ならば、あなたは手術後に病院を訴えたりはしないんですね?
と問うと、いや、おそらく家族が訴えるでしょう、との返事。

こちらの信条を伝え、要求を無視して、医師が勝手に手術を
したのだから、当然訴えることになるでしょう。

しかし、それでもどうか手術をして、息子を助けてやって欲しい、
と、父親は訴えてくるのです。


予想外の展開に、医師は戸惑い、なおかつ激しく動揺します。

今まで、「助けられる命は絶対に助ける」という医師としての
信条に基づき、必死に父親を説得し続けていました。

しかし、「承諾書無しに手術をして欲しい」という要求を
ぶつけられたとき、この信条が本物であるかどうか、自分自身に
激しく問われる状態となってしまったのです。

近々外科部長に昇格することも決まり、ここで家族のために家を
買おうとして、理想の物件まで見つかって、これからが自分の
人生を謳歌しようとしていた矢先のこと。

ここで、承諾書無しに手術をすると言うことは、自分のバラ色の
将来を、むざむざ捨ててしまうことにもなりかねません。


しかし、父親とて、簡単に承諾書にサインをするわけには
いきません。

息子の命が助かっても、自分が手術を認めたとあったら、
親族からどんな目に遭わされるかも分かりません。

ですから、自分があずかり知らぬところで、勝手に
手術されてしまった、という形にしなければ、一生
自分と家族が、不幸な目に遭ってしまうのです。

今まで、子供の命を守るため、という大義があったはずなのに、
いきなり、自分の信条と、自分のエゴと、どちらを取るか、
という、究極の選択を突きつけられることになってしまったのです。


果たして、子供の命は助かるのか?

もし助かるのならば、医師と父親、どちらが子供の命を助けるのか?



そして。

もしあなたが、この医師の立場であったら、果たして承諾書無しで
手術に踏み切るでしょうか?
 
 
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥

           今日のトーク術・まとめ


      あなたは、自分の信条とエゴ、どちらを取りますか?

‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

社会に役立つ信条をもって仕事に取り組んでいる、
と自負している方は、きっとたくさんいらっしゃる
ことでしょう。

この医師も、そのつもりでした。

しかし、自分が手に入れたもの、手に入れられそうな
バラ色の未来が崩れてしまいそうになると、この信条も
とたんに危うくなってしまいました。


私も、自分なりに信条を持って仕事に取り組んで
いましたが、この舞台を観て、改めて考えさせられました。

別に私は、信条を貫き選択する人と、エゴを貫き選択する
人との是非を語りたいとは思っていません。


一番皆さんにお伝えしたいのは、三谷さんがぶつけてきた


 ★ その信条は、自らのエゴを上回るだけのものなのか?


という、この究極の問いに、私は答えられないばかりか、
答えられないことにすら、気付いていなかったということ。

そしておそらく、私のように、信条をもって生きている
つもりでも、この問いに胸を張って答えられない、という
人って、結構いらっしゃるんじゃないかと思うんですよね。

これについては、そう簡単に答えを出せるようなものでは
ないでしょう。

ただ、問いかけ続ける事だけは、出来ると思うのです。

ですから、もしよかったら、折に触れて、この究極の問いに
ついて、一緒に考え続けていきましょう。

自分が理想とする答えは、一生出ないと思いますが、
問い続ける事が、とても大切なことのように思いますので。



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  ● 編集後記
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なるほど! 言われてみれば確かにその通りだ!

701 :(名前は掃除されました)
  :2009/02/23(月) 21:01:35 ID:uKNN603n

 風水 勉強 はかどる
 でググったら色々でてくるもんだね。

 集中しやすい環境を作るって意味合いで
 背中のほうに空間があくと警戒しちゃって集中できないとか
 背後にドアっていうのも無意識に気が散るって。
 あと、机のまん前が窓っていうのもタブーだって

 頑張ってねー


725 :(名前は掃除されました)
  :2009/02/27(金) 13:51:53 ID:wWoOptO1

 >>701

 のび太の勉強が出来ない理由が、いきなり解った!