おはようございます!

水野です。

さて今日は、数年前に悩んでいた、あることについて
お話したいと思います。

では、まいりましょう!
 
 
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  ● それ、出来てないじゃないですか!
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私の仕事は、セミナーや研修の講師がメインで、他にも、
書籍や記事、メルマガ等での文筆業も少々やっております。

要するに、多くの人に対して、メッセージを発信し続ける、
という事が、私の仕事であるわけです。

この手の仕事をやるに当たって、ほとんどの人が必ず悩む
ことがあります。

それは、


 ★ 立派なこと、良いこと、正しいことも言わねばならない


ということ。

よりよい成果を産み出し、そしてよりよい人生を送るための
学びを提供する、という立場ですと、どうしてもこういった
ことを言わなければ行けないわけです。

しかし、講師自身がその教えを100%実践できているかというと
なかなかそうはいかないわけです。

「良いことだったら、自分が出来ているかどうかなんか関係なく
 語ってしまえばいいんだよ」

と考えられる人ならば、悩むことはないでしょう。

しかし、奥ゆかしさを持ち合わせる日本人の多くは、

「自分が出来てもいない事を、えらそうに語って良いのだろうか?」

という気持ちが芽生えてくるんですよね。

自分が出来ていない事を語るのは、説得力に欠けるのではないか。

「出来てもいないくせに、えらそうなこと言うな!」

と言う文句を、受講生や読者から言われてしまうのではないか。

特に私の場合、講師業を本格的に始める前、とある講師のセミナーを
熱心に受講していたんですが、その講師が講義で教えていることを
まったく実践しない姿を見てしまい、ものすごく腹を立てたことが
ありますので、なおのこと、

「講師は、出来てもいない事を語るべきではない」

という思いを強く持っていました。

ですから、最初のうちは、自分が完璧に出来ていることだけを
ベースに、メッセージを発信していたんですよね。

しかし、この仕事を続けていくうちに、自分が完璧に出来て
いることだけを語ることでは追いつかなくなってきたんです。

さらに時が経ち、自分の事をきちんと振り返ることが出来る
様になると、実際には完璧に出来ていることなど何もない、
という事も、分かってきてしまったのです。

さらには、ごくまれではありますが、受講生や読者の方から、

「行ってることとやってることが違うじゃないか!」

と指摘されることも出てきました。

こうなると、心穏やかにメッセージを発信することは出来ません。

「出来もしないことは言うべきじゃないんだ」

なんてことを思って、出来ていることしか言わないように
気をつけたり、出来ていない事を言うときに、言い訳がましく
及び腰になってしまうことも出てきました。

さらには、

「自分は講師としての資格が無いんじゃないか」

などという、根本的なところまで悩んでしまうようにも
なったんですよね。
 
 
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  ● 講師は出来ない事は言うべきではないのか?
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そんなことに悩んでいた数年前のある日。

メルマガ仲間でもあるコンサルタントの小倉広さんと
話していたときに、この話が話題に上がりました。

小倉さんは、このメルマガでも何度かご登場頂いていますが、
彼もまた、私と同じく、至らない自分をさらけ出しつつ、
メッセージを発信している人です。

※現在、小倉さんは、「一隅を照らす」と言うメルマガを
 発行しています。

 私のメルマガがお気に召して下さっている方なら、
 小倉さんのメルマガは、必ず気に入って下さると
 思いますので、是非こちらより購読して下さいね。

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私が、この何とも言えないもやもやした気持ちを
小倉さんに語ったとき、彼は、こんなお話しを
聞かせてくれたのです。


 「水野さん。『老荘思想』の『列子』にね

 『およそ人には術あるも行うこと能わざる者あり。
  能く行えどもその術なき者もまたあり』

  っていう一文があるんですよ。

  どういう意味かというとね、

 『やり方を理解していても実践できない人もいる。
  その逆に、実践できてもその理屈がわかっていない人もいる』

  ということ。

  つまり、人には理論派と実践派があるけど、それぞれに意味が
  あるということなんですって。

  僕らの仕事は、言行一致ができていなくても、役立つ情報を
  聞き手に受け取りやすい形でわかりやすく伝えることが大切
  であり、重要なことじゃないの。

  僕もそうだけど、水野さんも、確かに完璧には出来て
  いないかもしれない。

  でも、単に机上の空論を振りまわしているだけじゃなく、
  まがりなりにも実践しようとしている。

  そして、学び、そして実践したことから掴んだことを、
  分かりやすく伝えているじゃない。

  それだけでも、多くの人にメッセージを発信する意味や
  価値があると、僕は思うんだよね。


おお、なるほど。

確かに、出来ているけどそれを伝える事が出来ない人は
たくさんいます。

逆に、私のように、完璧に出来てはいなくても、学び、
チャレンジしたことを、人に伝えられる形に変えて
メッセージにする事が出来る人もいる。

だったら、完璧に出来ていない事だって、それを分かりやすく
伝える事で、人様のお役に立てるのであれば、伝えて行っても
いいんだな。

そう思って、出来ていない事を語ることに対し、必要以上に
悩むことは辞めようと思ったのでありました。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

   完璧に出来ていなくても、伝える価値のあるものは伝えて行く

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とはいえ、自分が出来ていないという事をほったらかしにして、
伝えるべきことを伝えていれば良い、という事でも無いでしょう。

やはり、メッセージがきちんと伝わるためには、何を言うか、
という事以上に、

 ★ 誰がそれを語るか

という事が、非常に重要になってきますから。

という事となると、やっぱり出来ていない人間は語るべき
ではないのか。

それについての答えを下さったのが、メンターの1人である
福島正伸先生です。

福島先生は、常に、誰にも出来もしないような、究極的な理想を
語ります。

上に書いたような見方で、難癖を付けるならば、

「出来もしないようなことを語るんじゃないよ」

と言えるんじゃないかと思うんですよね。


しかし、福島先生は、一切動じることなく、出来もしないような
究極的な理想を語ります。

それでもなぜか、人は福島先生に惹きつけられ、そして、
意識や行動が変わる人がたくさん生まれてきます。

その理由はなぜかというと、


 ★ 福島先生ご自身が、究極の理想にチャレンジし続けているから


なんですよね。

確かに、今完璧に究極の理想が実現出来ているか、と問われたら、
出来ていない。

だけど、その理想の状態に向かって、自分自身が向かい続けて
いることは、皆に見えるんですよね。

その後ろ姿を見ているからこそ、福島先生のお話は、人々に
大きな影響を与えることが出来るのでしょう。

以前もこのメルマガでお伝えしましたが、人に影響を与え、
人を育てる人が常に意識しておくべき3つの要素に、

 見本 → 信頼 → 支援

というものがある、と福島先生は語ります。

このうちの、一番始めに行うべき見本というのは、

 ■ 出来ている姿を見せる

のではなく

 ★ 出来るかどうか分からないような究極の理想に、
   あきらめずに取り組み続けている姿を見せる

ことだと語ります。


上に書いた小倉さんも、単に言葉を語るだけでなく、
行動で理想に近づこうとしています。

数年前、腰を痛めるほど太っていたときにマラソンを
始め、毎日ジョギングをしながら、フルマラソン、
100kmマラソンにチャレンジし、今年はなんと、
サハラ200kmマラソンにもチャレンジするのだとか。

このような取り組みを続けながら、体だけでなく
精神も成長させようと、このような究極に向かって
行く姿を見せているんですよね。


今が完璧ではなくとも、目指すものに向かいながら、
具体的な行動を続けている人の言葉であれば、言葉に
魂が宿り、人にきちんと伝わる。

だから私も、出来ていない事に臆することなく、
常に理想に向かってチャレンジし続けて行きながら、
魂を込めたメッセージを発信していこうと、心を
新たにしたのでありました。



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  ● 福島先生のセミナーのお知らせ
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今回のメルマガにも書きましたが、人を育てる立場にいる
方たちに取って、人に影響を与える自分を作っていく、
ということは、常に大きな課題であると言えるでしょう。

そのあり方を作る考え方を教えて下さった福島先生の
セミナーが、2月19日に開催されます。

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パワフルで楽しいお話を聞いていただき、翌日からの
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私も、当日は参加しますので、見かけたら声をかけて
下さいね。

セミナーの詳細とお申し込みはこちらです。

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※今井さんのご厚意により、今回のこのメルマガをお読みの方は、
 15,000円のところ10,000円で参加できるそうです。
 
 300名定員ですが、残席が数十席となっているそうです。
 駆け込みのお申し込みもこの後増えるようですので、
 関心のある方はお早めにお申し込み下さい。
 
 
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  ● 編集後記
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こういうことを調べるこの人、好きなタイプだな。

274 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage]
 投稿日:2013/02/03(日) 12:54:50.23 ID:VtZ9QLgz

 罵倒語について調べててさっき知ったびっくり

 将棋連盟は「将棋倒し」という言葉を使用しないように
 マスコミに要請していること

 そしてビリヤード協会は「玉突き事故」の使用は
 特に気にしてないらしいことw