おはようございます! 水野です。

本編の前にお知らせを。

ただいま、教材の夏期特別セール第2弾を開催しています。

今回は、セミナーや研修、講演などを行っている
方たち向けの教材、

「高品質セミナー作成講座」

です。

DVDの在庫が完売したため、ダウンロード教材にて
提供するとともに、セッションの有料化に伴い、
教材の価格の見直しも行いました。

教材のみでセッションの付かないタイプは、25,200円、
2時間のセッションが付いたタイプは、52,500円です。

これらを、8月19日から8月31日まで、それぞれ、

 教材のみ    : 25,200円 → 21,000円
 セッション付き : 52,500円 → 42,000円

で販売します。

ご興味のある方は、この機会に是非ご購入下さいね。

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セールの終了は、8月31日まで!

さて今日は、映画「のぼうの城」を見て思ったこと
分かったことについてお話したいと思います。

ちなみに、今日のメルマガは「のぼうの城」のネタバレがかなり
書かれていますので、まだこの映画をご覧になっていない方は、
これを読む前に、映画を見ることをお勧めいたします。

では、まいりましょう!
 
 
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  ● 忍城、開場せず……
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先日、映画「のぼうの城」をようやく観ました。

これは史実を元にしたと言われる歴史映画。

時は1590年、全国制覇を目論む豊臣秀吉は、関東を治めている
北条家の城、小田原城へと攻め入りました。

忍城の城主である成田氏長は、北条市の呼びかけによる
小田原城籠城に応じると見せて、裏では秀吉側への降伏を
決め、それを相手に密かに伝えつつ、忍城は叔父の泰季に
託します。

しかし、泰季はその後急死してしまい、城の総大将は
泰季の息子、成田長親へと託されました。


小田原城の支城である忍城に対し、秀吉は石田三成に
武勲を立てさせようと、城を開城させる役目を命じます。

すでに開城を飲んでいることを知らない三成は、
軍師長塚正家を忍城に赴かせ、開城の要求を
長親に突きつけます。

本来であれば、その要求をのむところでありましたが、
長親は、正家の傲慢な振る舞いに腹を立てて開城を拒否。

かくて、三成率いる2万3千の兵と、わずか500騎しかいない
長親との戦いの火ぶたが、切って落とされたのであります。


史実では、この忍城は、三成の軍勢に攻め入られるも、
小田原城が開城するまで、見事持ちこたえた、という事で
知る人ぞ知る史実として、歴史愛好家の中では有名だった
そうです。

しかし、2007年に、和田竜氏が自信の書いた脚本を元に
ノベライズ化し「のぼうの城」として発表し、さらには
2012年に、同名の映画で公開されてから、一般の人にも
知られる史実となりました。


私は、この映画を見る前に、宣伝や予告も見ていたので、

「2万3千騎の軍勢に対して、わずか500騎で同戦ったのだろう?
 これは、よほどの知略を巡らした戦いなのだろうな」

と思って、ものすごくワクワクしながら見たんですよね。

しかし、予想は完全に裏切られました。

主人公の長親は、智恵ものでもなければ、武術に長けて
いるわけでもない、何も出来ない人間。

「でくのぼう」の「でく」を取った所から名付けられた、
「のぼう様」というあだ名も、その何も出来ないさまから
名付けられた、という事だそうです。

ですから、緻密な戦略や奇想天外な攻撃、といったものは
一切出て来ることはありません。

では、この映画を見て失望したのか、というと、そんなことは
全くなく、実に面白く、そして、考えさせられる映画でありました。
 
 
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  ● 「のぼうの城」に学ぶ究極のリーダー像
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戦国時代の武将というと、たいていの場合、
智に長けていたり、野望を持っていたりと、
人を率いて事を成していく強烈な吸引力や
影響力を持った人がスポットライトを浴びます。

それ故、リーダーとは以下にあるべきか、という事を
語る場合、こういった歴史上の人物を引き合いに出して
来る方もたくさんいます。


しかし、この映画に描かれている成田長親は、こういった
人を引っ張っていく強烈なリーダー像とは、全く違って
描かれています。

仮にも城主に近い立場にいる人間に向かって、農民たちから
「のぼう様」と呼ばれてしまうような人であり。

正家から開城を突きつけられたときに、それを拒否して
戦に突入しますが、これも単に相手が気に入らないという
だけで相手の要求を拒絶しただけで、戦に勝てるだけの
策など全くなく、戦突入の話を村人たちにする際も、

 「腹が立って、戦にしてしまった。ごめーん!!」

と、泣きながら謝るといったていたらく。

これだけ見ると、明らかにダメリーダーであるとしか
思えません。

しかし、彼は、腹が据わった誇り高き人間であり、
正しいものを正しいとし、しかし滅多に怒らず、
農民であろうと、身分の分け隔てをせずに、
誰とでも敬意を持って接する人でした。

ですから、勝てる見込みの無いような戦に突入する
ことになったとき、初めは農民たちが怒りをあらわに
してその決定を批判したものの、決めたのが長親で
あることを知ったとたん、

「のぼう様がおっしゃるなら仕方ない。私たちも戦おう」

と、戦に対して積極的な姿勢を見せたんですよね。

私が特に唸ってしまったのは、映画の見所のひとつでもある
「長親の田楽踊り」の話。

武力で攻め入るもはじき返された三成は、忍城に対して
水攻めを行うことにしました。

忍城とその城下の周囲、およそ28キロを堤防で囲み、
そこへ一気に利根川の水を流し込み、本丸である
忍城以外の全てを水没させてしまいます。

自分の農地が水没させられて、住むところを追われたうえ、
戦局も非常に不利になってしまった状況の中、戦を手伝う
農民たちの士気は下がり、不満も噴出してきそうになりました。

ここで長親は、奇策に打って出ようとします。

私はワクワクしましたね。

今まで人柄だけでやって来た長親が、ついに知略に富んだ
奇策を繰り出してくれるのか、と。


しかし、長親が取った策は、敵前まで船でこぎ出し、
敵方の目に付くところまで出ていって、その船上で
田楽踊りを踊る、というものでした。

なぜ、敵の目の前で、総大将である長親が1人で踊るのか。

通常の戦略では絶対にあり得ません。

なぜなら、総大将が討ち取られてしまえば、その配下の
人間たちの士気を奪い、制圧することが容易になるからです。

だから、トップに立つ人間は、勇猛果敢でありながらも、
出来るだけ生き延びることを心掛けこそすれ、この長親の
ように、鉄砲の的になっているだけのような行為に及ぶ
ことは絶対に無いのです。

しかし、長親の発想は全く逆でした。

総大将である自分が、敵から討ち取られてしまうことで、
士気が下がっている農民たちを奮起させ、なおかつ
堤防の外にいた自分たちの農民にも、自分がやられた
姿を見せることで、反旗を翻す覚悟を決めさせよう。

こんな考えで、敵陣に向かって出向き、敵に自分を
殺させようとしたんですよね。


もう、これを見て私はビックリしたんです。

こいつはアホか、と。こんな無能で無茶なリーダーは
見たことがない、と。

しかし、すぐに考えを改めました。

多くのリーダーは、己の才覚と行動力で、周囲を引っ張り、
実績を出そうとしている。

しかし、園リーダーが居なくなった瞬間に、その組織は
求心力を失い、今までのような成果を出せなくなってしまう。

果たして、このような状態が、理想的な集団なのだろうか?


逆に、長親率いる集団は、何も長親に求めず、しかし長親の
決断を100%受け入れて、皆の力を結集し、素晴らしい戦いを
してきた。

水攻めにあって士気が下がっていても、長親が敵に討たれた、
となると、それによって奮起し、士気が上がってしまう。


つまり、長親がこれといってよくあるリーダーらしいことを
しなくても、さらには敵に討たれていなくなったとしても、
その集団は素晴らしい活動を続けて行くわけです。

そんな集団を形成できることこそが、本来のリーダーに求められる
ことなのかもしれません。

こう考えると、あれほどリーダーらしく無いように見えた長親こそ、
実は究極のリーダーであったという事を思いしらされたのです。

リーダーの究極の役割は、人を引っ張ることではありません。

リーダーがいなくても成果が出せるくらい、メンバーの主体性を
引き出して、自発的に行動するようにしていくことなんですよね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

  人の主体性を引出し、自発的に行動させることがリーダーの究極の役割

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では、この「相手の主体性を引出、自発的に行動させる」ためには
いったい何が必要なのでしょうか。

この映画から学ぶのであれば、一番大きなポイントは、


 ★ 相手を徹底的に信頼すること


だと私は思いました。

長親は、とにかく人に対しての姿勢が素晴らしいのですが、
その究極が、田楽踊りを決断したことなのだと思うんですよね。

いったい何を信頼していたのか。

ひとつは、

 ★ 自分が死ねば、皆が奮起してくれる

という事。

生半可の信頼関係しか築けていない人には、この考えには
まず絶対に思い至らないでしょうね。

それだけ、きちんとした信頼関係が、普段から皆と築いて
来ていたという確信がないと、この判断は出来るはずありません。


そしてもうひとつ信頼していたことは、

 ★ 自分が討たれても、残された彼らは立派に戦ってくれる

という事。

自分がいなくなっても、残していった人たちが、
今まで以上に立派に戦ってくれるはず。

こう信じていない事には、自分自身の命を投げ出すような
大きな決断など出来るはずがありません。

この、


 ★ 自分との関係性と、相手の意志や覚悟を信頼する


ことがあるからこそ、あれほどの無茶な奇策に打って出る
事が出来、そしてその奇策がまんまと上手くいったわけです。


もちろん、この物語は、史実に基づいているとはいえ、
長親の言動やエピソードなどは創作されたところも
多々あります。

ですから、この映画で描かれたことを事実とした裏付けとして
こういったリーダーのあり方が正しいと言い切ることは出来ません。

しかし、現実の世界にも、長親のように、牽引力のある
リーダーシップを発揮せず、一見無能のように見えながらも、
皆から愛され支持され、そして、その人の信頼に応えるべく
自発的に活動していく人たちに囲まれているリーダーも
少なからずいます。

そういうリーダーが心掛けているものは、まさに、
メンバーのことを徹底的に信頼しながら、それをきちんと
メンバーに示し、日々の活動の中で、互いの信頼関係を
構築していく人たちなんですよね。

ですから、この映画も、所詮フィクションの物語、と馬鹿にせず、
長親の生き方から、究極のリーダーとしてのあり方のヒントを
是非学んでみて下さい。



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  ● 編集後記
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これを見た後の昨日一日、無意識に2つの単語を
つぶやき続けていました。

795 風と木の名無しさん [sage]
  2013/08/26(月) 18:46:22.40 ID:n7vs5W4z0

 現在完了進行形って地味だけど
 語呂の良さでは墾田永年私財法に負けないと思うんだ