こんばんは! 水野です。

さて、本日のメルマガですが、長期休暇中(メルマガですが)に
友人でもある心屋仁之助さんが、

「苦労なんかする必要は無いよ」

といった事を書いたために、苦労好きの各方面から
ひんしゅくを買った、ということがありました。
その顛末が書かれているブログはこちら。

http://ameblo.jp/kokoro-ya/entry-11912025104.html

心屋さんは、実に素晴らしいことを書いているんですが、
苦労信者の方たちには、どうしてもこの言葉が伝わらない
ようであります。

まあ、私も以前は苦労が大好きだったし、苦労は買ってでも
した方が良いと思っていたクチでした。

だから、心屋さん言うところの「臭い芸」である

「昔はオレも苦労した」

「苦労は人を育てる」

的なお話を、以前のメルマガでも散々してきました。


でも、今の私は心屋さんと同じで、

「苦労なんかするもんじゃない」

と思うようになりましたし、もっと言ってしまえば、

「苦労なんかで人は育たないよ」

と思っているんですよね。


ということで、私なりに最近考えている、

 ■ なぜ苦労することが人を育てる事にならないか

について、お話したいと思います。


例えば、よく私が言っている、自分の過去の失敗経験を
振り返ってみましょう。

2000年に起業をしたものの、1年半で事業は失敗、
借金を抱え、事業を一緒にやっていた友人たちとも、
訴える訴えないというレベルまで揉めて、生活も荒れ、
どん底に落ちていった。

しかし、自分自身の生き方を改めて、生活を立て直し、
地道にコツコツと出来る事を積み上げて行く中で、
生活を立て直していき、なんとか立ち直ることが出来ました。


……と、こんな話をよくしていました。

さて、この一連の経験の中で、あなたに質問しましょう。

 ■ 果たして、私はどの部分で苦労をしていたでしょうか?



……さて、答えはいかがでしたか?

多分、結構の数の方が、上に書いた状態全般が、苦労の部分
だと思ったのではないでしょうか。

私自身も、実はちょっと前までは、上に書いた一連の状況で、
苦労していたと思っていたんですよね。

しかし、よくよく振り返ってみると、本当に苦労をした、
と思っていたのは、起業の後に失敗し、どん底に
落ちるところまでだったんですよね。

その後、生き方を改めると決め、コツコツ生きていた
ときは、実は、それほど苦労をしている、という実感って、
無かったんですよ。

もちろん、結構な借金抱えて生きていましたから、
楽ではなかったですが、苦労をした、というより、
目の前のやるべき事を粛々とやって来ただけ、
という感じで、

「ああ、今オレは苦労をしている!」

なんて自覚は、全くなかったんですよね。

あくまでも、苦労が美徳である、と思っていたときに、
自分の人生を後から振り返ってみたときに、コツコツ
やって来たことが苦労だったと、勝手に置き換えて
しまっていただけのように思うんですよ。

でも、実際に苦労していたのは、先にも書いたとおり
どん底に落ちていくまでの所でした。

何をやっても行かず、頑張って頑張って苦労しながら、
あがきまくって、だけど状況が変わらず、環境や
他人を呪いながら、自分が頑張らねば、と思って、
苦労に苦労を重ねて……

と、こんな感じでしたね。あの頃は。

だから、もし苦労で人が育つのならば、あのタイミングで、
V字回復してくれないとおかしいわけです。

しかし、苦労をしているときは、そのままどんどん下降線を
描いてしまっていた。

で、散々苦労をした末に、このままの生き方ではダメなんだ、
と思って、生き方を変えることにしたとたん、人生が変わって
来たんですよね。

なので、その後も、苦労をするたびに、自分の考え方、
生き方を変えていくことで、壁を乗り越え、まがりなりにも
成長をしてくることが出来たんだと思うんですよ。

でも、それはずーっと

「自分は苦労をしていたから成長したんだ!」

と思い込んできたんですが、それは違うということが、
10年以上経って、ようやくわかったわけです(笑)。


では、苦労とはいったい何なのか。

実は、

 ★ 苦労とは、自分の生き方が歪んでいる、というシグナル

なんですよね。

だから、苦労を感じたら、その苦労と真っ向から
ぶつかり合うのではなく、

「自分の生き方の、どこに歪みがあるのだろうか?」

と、我が身を振り返り、その歪みを正していく。

そうすると、しんどい環境も変わってきて、苦しい状況から
抜け出していくことが出来る、というわけです。

だけど、苦労をして成功してきた人たちは、
そういう言い方をしてくれないもんだから、

あと、苦労という言葉の定義が、成功者とそうでない人と
違っているもんだから、

さらには、間違った苦労信者の人たちが、無駄な苦労を
しながらも、本人のパワーでそれを押し切ってしまい、
それで成功をしてしまったりするものだから……


だから、

「苦労は人を育てる」

という言葉が、素晴らしい教訓のようになってしまった、と、
私は思うんですよね。

だから、ここでもう一度、声を大にして言っておきましょう。


 ★ 苦労は生き方を変えるシグナルであり、苦労そのもので人は育たない


と。

だから、今苦労している人は、その苦労を甘んじて受け入れるのではなく、
自分の生き方・考え方の歪みを探って、それを変えてみましょうね。
 
 

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