どうもです! 水野です。

本編の前にお知らせを。

4月25日に、東京の中野で、

【本当の使命と出会うための自己改革ワークショップ】

を開催します。

詳細はこちらをご覧下さい。

http://m-stn.com/seminar/realmission/

※残席9席です!

ということで、本編です。

先日、電車で移動していたときに、おそらく、企業にお勤めの、
マネージャーと思われる方二人の会話が耳に入ってきました。


その方たちは、

「部下をうまくマネジメントすることが出来ない」

という悩みについてのぼやき話のようでありました。


私も、研修などでその手のテーマについて取り扱っているので、
失礼を承知で、具体的にどんな悩みなのか、聞き耳を立てて
いたんです。

彼らは、若手の部下たちの仕事の不出来さ、気遣いの足りなさを
なげきつつも、彼らを一生懸命指導しているようです。

しかし、いくらほめても叱っても、思うように行動してもらえず、
苛立ちが募っているとのこと。

相づちを打っているもう一方の方も、うちの部署でも同じ事が
起きていると言いつつ、部下のふがいなさや、至らなさを
負けじとぼやいていました。

で、私が非常に面白いなぁ、と思ったのは、彼の口から、
頻繁に、

 ★ マネジメント

というキーワードが出て来ていたことでした。

部下に対してのマネジメントが上手くいかない、とか、
こんなとき、自分はこんなマネジメントをしていた、とか。

まあ、自分はマネージャーであり、部下をマネジメントすることが
自分の重要な仕事のひとつである、と言う自覚があるからこそ、
「マネジメント」と言うキーワードが頻繁に出て来ているんでしょう。


しかし、私は、この2人の話を聞いていたときに、なんとも言えない
大きな違和感を感じていたんですよね。

その違和感とはなんなのか、家に帰ってつらつら考えているうちに、
ようやくその違和感の原因に気がつきました。

実は、あの2人は、マネジメントという言葉を使っていましたが、
実際には、そんなこと、これっぽっちもしていなかったんですよね。

では、何をしていたのか。

実は、彼らは、部下をマネジメントしていたのではなく、


 ■ 部下をコントロールしようとしていた


だけだったんです。

そう、以前の私もそうでしたし、結構たくさんのマネージャーの
方が勘違いしているかと思うんですが、


 ★ マネジメントはコントロールではない


んですよね。

では、マネジメントとコントロールを混同している人というのは、
いったいどんな勘違い行動をとってしまうか。

この手の人たちが、部下を指導する、と称してやってしまっている、
よくあるパターンは、


 ・理由を説明することもなく目標数値を部下に押しつける

 ・部下の行動や言動を、自分の意志に従わせようとする

 ・結果のみに対して、部下に罰や褒美を与える


といったようなことです。

これらは皆、他人を強制的に我が意に従わせようとする
コントロール以外の何ものでもありません。

しかし、マネジメントとコントロールを混同している人は、
これを、

 ■ 自分が部下に対して行わなければいけないマネジメントだ

と思い込んでしまっているんですよね。

これで、組織が上手く回り、部下も満足して働いていて、
なおかつ望み通りの結果が出ているのであれば、
それはもう、マネジメントできていると言っても
いいかもしれません。

しかし、少なくとも、電車で出会った2人のマネージャーは、
そのやり方で上手くいってはいないようですし、同じやり方を
して、上手くいかないと悩んでいる人たちは、非常に多いはず。


その上手くいかない理由の一番根本的な原因は、部下を
コントロールする事がマネジメントであるという勘違いを
しているからなのであります。


では、そもそもマネジメントとはいったい何か。

マネジメントと言えば、ドラッガー先生ですが、彼は、マネジメントの
役割を、次の三つに定義しています。


 P.F.ドラッカーは、「マネジメントをその役割によって定義
しなければならない」として、3つの役割を説いています。

 1.組織に特有の使命、目的を果たすこと。
 2.仕事を通じて、働く人たちを生かすこと。
 3.社会の問題について、貢献すること。

これに照らし合わせて考えてみれば、マネージャーの仕事は、
決して部下をコントロールすることだけではないし、上に挙げた
コントロールしがちな上司がやってしまう、ありがちな三つの指導も、
なにが問題なのかはお分かり頂けることと思います。


まあ、このメルマガの読者の方なら、このあたりのことは、
頭では充分ご存じのことと思います。

とはいえ、思い通りにならない部下に苛立ちを感じてしまう、
ということもよくあるはず。

そんなときは、

「あ、今自分は、部下をコントロールしようとしているのかな?」

と振り返るだけでも、不用意な苛立ちがなくなり、マネージャーとして
自分がとるべき行動とは何かを、きちんと考える事が出来る心の平静が
手に入ることと思いますよ。

なんだかんだ言いながら、私も相変わらず、コントロール
したがっている自分が時々顔を出してきますが、今回の件を
折に触れて思い出すようにして、心の平静を保っていこうと
思います。はい。
 
 
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自分の器を広げ、自分の本当の使命を受け止めていきたい人へ

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  ● 編集後記
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実は、今日のメルマガは、一度お蔵入りしようと思っていました。

と言うのも、

「そもそもマネジメントとは何か?」

と書いたとき、そう言えばよく知らなかったと思って、
語源まで遡って調べてみたところ、元々は

 ■ 手綱を握って馬を手で操作する

というところからきているということが分かって、

 「マネジメントとは、人を家畜のようにコントロールする
  ことではなく、もっと人間的で創造的なものなのだ!」

という論旨展開を図ろうと思っていた私としては、
思いっきり出鼻をくじかれてしまい、一気にこの
メルマガの続きを書く気持ちが消え失せてしまいました……

なんだ、マネジメントって、元々はそういう意味だったんだ(泣)。

でも、せっかく途中まで良いこと書いたんだし、このオチも
編集後記で使いたいから、ということで、ドラッカー先生に
助けていただき、このメルマガを書き上げた次第であります。

でも、当たり前ですが、いくら言葉の意味が正しいと言っても、
語源の意味をそのまま組織活動に持ち込んだら、上手くいくことは
まず無いと思います。

ですから、マネジメントの語源にこだわらず、このメルマガの
主旨を理解して頂けたらと思います。