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  ● 男についてどう思う?
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某コーチングスクールで時々授業を受け持つことがあります。

そのスクールは、ほとんどの受講生が女性であり、
私が受け持っているのは、男性クライアントを持ったときの
セッションについて、というもの。

その授業の時に、いつも行うことは、


「男って、どんな生き物だと思う?」


ということ。

これを、参加者の皆さんで自由に語ってもらうわけです。

生徒さんから立ち会いの先生まで皆が女性の中で、
男性は私一人だけ。

そんな状態で、遠慮無く話し合ってくださいね、と
お話しすると、まあ出るは出るは。

時々、男の私としてはいたたまれなくなるような、
そんな話も出てきたりします。

 ・同時にたくさんのことが出来ない
 ・強がりだけど気が小さい
 ・ものが探せない
 ・マザコンだ
 ・変にこだわる

などなど。

もちろん、彼女たちも、男は皆そうだというほどの
偏見の持ち主ではありません。

けれども、そこでもあえていえば、という質問をすると
こういった偏見が出てくるんですよね。

とはいっても、その偏見、私的にはなかなか
いいところをついているな、と思ったりするんですけどね。
 
 
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  ● 偏見を克服する方法
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偏見というものは、往々にして悪いものとして扱われていますよね。
そして、偏見を持たないようにしましょうといわれています。

しかし、人それぞれ違った価値観の中で生きてきている以上、
多少なりとも偏見を持っているんですよね。

そして、多少なりとも、いろいろなことを、いろいろな人を、
自分なりの思い込みで見てしまっているわけです。


さて、自分が偏見を持っていることにすら気がつかない、
または偏見が悪いことでなく、その偏見を正す気もない、
という人はさておき、偏見が良くないと思っている人は、
なるべく偏見を持たずに人を見ようと努力するでしょう。


しかし、そんな人たちの多くは


 ■ ひたすら、偏見を持たないようにしようとする


ということをやっているケースが多いようです。

この意識の持ち方は非常に素晴らしいと思うのですが、
問題がひとつだけあるんです。それは、


 ■ 自分がどんな偏見を持っているのかを自分で理解していない


ということ。ここをきちんと押さえないで、
偏見を持たないように人を見ようとしても、
それはおそらく無理な話なんだと思うんですよね。


では、どうしたらいいのか、というと、


 ★ 自分の偏見を全て洗い出してみる


ということ。

自分がこういう人に対し、どういった想いや考えを持っているか、
まずは書き出してみることが、とても重要なんですよね。

こうしてみると、自分がどういう偏見を持ってみているかが、
とても良く解ります。

偏見で見るということを、ものの例えで「色眼鏡で見る」という
言い方をするじゃないですか。

この言い方、非常に的を射た表現だと思うんですよ。


この色眼鏡を外すためには、まず自分のめがねの色が
どんな色なのかをきちんと理解するということが重要です。

そのためにも、自分が持っている偏見を洗い出してみて、
自分のめがねの色を十分に認識した上で、その色で判断を
振り回されないようにしておくと、偏見で人を誤って
評価しなくなるでしょう。

コーチングというものも、クライアントに対して偏見をもって
接してしまうと、色々と問題が起きます。


しかし、そうはいっても、自分自身が持ってしまっている偏見を
自覚しないまま、クライアントを純粋に見つめようとしても、
なかなか難しいでしょう。


人を理解しようとするときには、偏見とまではいわないまでも、
やはり自分が過去生きてきた経験を足がかりに、その人を
見てしまうもの。

だからこそ、その人を理解しようとする前に、自分がかけている
色眼鏡の方こそを、充分に理解することが重要なのかもしれませんね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

  偏見で人を見ないようにする前に、まずは自分の偏見を洗い出そう!

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かくいう私も、たくさんの偏見を持っていましたし、
今も持っています。

このメールマガジンでも、時々偏見と断って、文章を書いたり
しているのを、皆さんも目にしたこともありますよね。


しかし、その偏見も、自身の偏見を自覚した上で、改めて
いろいろな物や人を見ていく内に、ずいぶん変わってきた
ものもありました。

一番大きく変わったのは、女性に対しての見方でしょうか。

昔の私は典型的な男尊女卑でしたね。

だけど、自分の偏見を洗い出して見たところ、その色眼鏡で
見ようとしたのは


 ■ 自分は女性よりも優れている存在である


という、自分の優位性でした。

これって、冷静に考えると、色眼鏡越しで見ないと、自分が
女性よりも劣ってしまうということになるという恐れがあって、
あえて間違った思い込みで見てやろうとしていたのかなあ、と
あとになって思うようになったんですね。

これに気づいたとき、ちょっと愕然としました。

偏見で見ないと維持できない自分の優位性って何よ、って。

それは情けないよな、と思い直し、この色眼鏡を外して見るために
自分をどうやって成長させなければいけないかを、まじめに考える
きっかけになったんですよね。

つまり、自分の偏見を洗い出すということは、


 ★ 自分の弱みや偏りをあぶり出し、成長の方向性を見つける


ことにも、役に立つんですよね。

そんなところも、頭に置きながら、自身の偏見とつきあってみて
くださいね。

なぜなら、一番いい自分の偏見を無くす方法は、


 ★ 自分を成長させること


なのですから。
 
 

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  ● 編集後記
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この間買ったエアコンの工事が、今日ありました。

土曜日にエアコンが届いたとき、室外機のあまりの重たさに
びっくりし、これはジャッキを持ったいかつい人が2人は来る
だろうと思ったんです。

うち、マンションだから、室外機は天井からつり下げるんですよね。
だから、きっとそんなことになるだろうと思って心の準備を
していたんですよ。

しかし、実際に来た人は、ひょろっとした若い男が一人だけ。
しかも、ジャッキもなく、持ってきたのは脚立2脚だけ。


本当に大丈夫かなあ、と心配になって、手伝いますから
何でもいってくださいね、といったんですが、さすがプロですね。

45キロもある室外機を一人で降ろし、そして、同じ重さのものを
ほぼ一人で、頭の上までの高さに持ち上げてしまいました。

びっくりしながら観察していたんですが、あれはただの力ではなく、
経験から蓄積された技術なんですね。

これだけで、メルマガ一本かけそうなくらい良いもの
見せてもらいました。