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  ● 全く今年の新人たちは……
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財団法人 社会経済生産性本部の発表によると、平成20年度の
新入社員のタイプは「カーリング型」だそうで。

意味は、


 新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、
 そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい
 環境作りに腐心するのだけれど、少しでもブラシでこするのを
 やめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。


ということだそうです。なるほど、うまいこと言いますね。


さて、これを読んで、新入社員を受け入れる部署のリーダーや、
OJTの担当者はどう思われるでしょうか。


 「やれやれ、全く、今年の新入社員は手がかかるなぁ」


と、憂鬱な気持ちになる人もいるかもしれません。


しかし、しかしですね。

そんなあなたも、何年か前は新入社員だったんですよね。

で、やっぱり今年と同じように、「今年の新入社員は○○型」
と揶揄されて、そしてやっぱり当時の上司や先輩たちから、

「全く、今年の新入社員ときたら……」

と言われていたわけなんですよ。

今偉そうなことを言ってたって、所詮新入社員の時は
何もわからん子で、手を焼かしていたんですよね。


そんなあなたが新入社員の時、何型と呼ばれていたのか、
興味ある方は、こちらを見てください。
結構面白いですよ。

  http://sp.m-stn.com/chk/080331.html



さて、今日は、そんなことを思い出しながら、ではそんな新入社員を
どう育てていけばいいのかを考えてみたいと思います。
 
 
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  ● 効果的な新入社員教育法とは?
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力不足の新人を教育しようとするとき、私たちはついつい
出来ないことに目を向けて、そこを何とかしようとして
しまいがちです。

この考え方は、基本的には間違っていないのですが、


「オマエはここがだめだからもっとこうせい!」


的なアプローチをし続けてしまうと、彼らは
モチベーションが下がってしまうでしょう。


じゃあ、良いところをのばしていこう、と思っても、やはり満足に
仕事が出来ないと、ついついそちらには目が向かないものです。

また、たまには褒めようと思っても、普段辛めの視線で
見てしまうため、褒めるタイミングがなかなか見つからない。


今まで新入社員を育ててきて、こんな悩みを抱えている人が
いたら、次の二つのステップを是非試してみてください。


まず、ひとつ目は


 ■ 自分自身が新入社員時代にやった失敗を全部洗い出す


ということ。

自分の過去を思い出すと言うことは、なかなか大変なんですが、
ぜひ一生懸命思い出してみてください。


 ・どんな失敗をしたのか
 ・そのときどんな気持ちになったのか、
 ・そして、その失敗をどう克服したのか、
 ・また、克服できなかった場合、結局どうしたのか


そんなことを、一生懸命思い出し、そしていつでも語れるように
しておいてください。



そして、次に行う二つ目ですが


 ■ その失敗を新入社員に話して聞かせる


というものなんですが、それにあたって気をつけてほしいのが、


 ★ 新入社員がその失敗と似たような失敗をしたときに話す


ということ。


経験不足で失敗を犯したときは、本人は、大変緊張するもの。

そして、その緊張は、自分を責めようとしたり、失敗の
言い訳を探そうとしたりなど、


 ■ 失敗から学ぶということとは真反対の方向


に意識のベクトルが向いてしまいます。

そんなところに、上司や先輩社員が叱りつけでもしようものなら、
さらにさらに、緊張して学びのベクトルから外れていきます。

当然ながら、学びの意識にベクトルが向いていないときに
指導したとしても、その指導は効果がほとんど無いでしょう。


だから、彼らが失敗してしまったときに、まず叱ったり、
いきなり指導したりするのではなく


 ★ 「あー、その失敗、私も新人の頃やったよ」


という一声をかけること。

この一言で、失敗の緊張から、あなたの失敗に興味のベクトルが
向き始めます。

そして、そのときの失敗で、どんな目に遭い、どんな思いをし、
どんな対応をとり、そこから何を学んだのかを話し聞かせてあげれば、
彼らは、自然な形であなたの話を受け取ることでしょう。


新入社員を教育する、ということは、あなたの知識やノウハウを
居丈高に押しつけることではありません。


 ★ あなたの失敗体験をしっかりと伝える


ことで、彼らから自発的な学びの姿勢を導いてみてはいかがでしょう。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

  自身の失敗体験を、新入社員が失敗したときに語って聞かせよう!

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「いや、我々は、今の若い奴らみたいな失敗はしたことがない」

という方も、ひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。

しかし、私自身が見る限り、程度の差はあるものの、失敗の本質は
昔も今も、あまり変わっていないように思います。

若い子たちが起こす、信じられないような失敗というヤツも、
根本的な原因や理由は、あなたの過去に犯した失敗と、あまり
大きな違いはないと想いますよ。

逆に言えば、新入社員が犯した失敗の本質を見抜き、
その失敗を繰り返さないために話聞かせるためにも、


 ★ あなたの犯した失敗の本質


を、しっかり掘り下げておくことが重要なんですね。

こういった、本質まで掘り下げた失敗をたくさん持ち、いつでも
すぐに語れるようにしておくと、新入社員に限らず、部下や後輩の
教育が、非常にやりやすくなります。

失敗は財産だとよく言いますが、皆さんの失敗も、こうやって
自分の周りの人たちに役立つ財産にしてあげてくださいね。
 
 
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  ● 編集後記
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うちの猫たちのおもちゃ、壊れたり、飽きてしまったりで、
全然遊べなくなってしまったので、ペットショップとおもちゃ屋で
色々買い込んできました。

3千円以上するリモコンカーも含め、総額6千円のペットグッズを
買って帰り、早速遊ばせようと開封したんですが、どれもこれも
全っ然興味を示しません。


しょうがないなあ、と思って、試しに、仕事で使おうと買ったものの
全然使っていないレーザーポインタを壁や床に照射したところ、
もう大喜びで追いかけ回しています。

何だ、こんなんで良かったのか……