おはようございます。水野です。


今日は、新しいことにチャレンジしたいのに、一歩を踏み出す
ことが出来ないでいる人たちに読んでいただきたいお話しであります。

では、早速参りましょう!
 
 
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  ● 情報反乱の弊害が……
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私が普段研修でお会いしている人たちの中には、20代の社員たちも
多くいるのですが、彼らの行動や言動を見ていると、少々気になる
点があります。

と言うのも、彼らは、非常に頭が良く、というより要領が良く、
話し合いなどをしていても、その時々においてテーマの意図を
汲みながら、かなりしっかりした発言をするんです。

それはいいのですが、何か新しいことを始めたり、答えのないものに
取り組ませようとすると、とたんにフットワークが重くなるというか、
スムーズに動かなくなってしまうんですよね。


これは、私が見ている若手社員だけでなく、全国的にその傾向が
あるようです。

その理由としてあげられているのが、情報の氾濫による弊害、
と言うもの。


つまり、昔と違って、今は必要以上に情報が出回っているので、
新たな行動を起こそうとするときに、ついついその氾濫する情報の
中から、正解を探そうとしたり、もっとも効率のいい方法を見つけよう
としたりしてしまうそうで。

その結果、非常にフットワークが重く、身動きがとれない
状態になってしまうとのことです。


なるほど、確かに、どうせやるなら失敗はしたくないですし、
もっとも効率のいい方で行動したいですよね。


しかし、現在、何らかの成果を出し、成功している人たちは、
どうやってきたかを見てみると、とても興味深いことが解ります。

果たして彼らは、情報を駆使して、効率的に成功を収めた
人たちばかりなのでしょうか?
 
 
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  ● 情報の適切な使い方
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私が見る限り、ある程度の成果を収めている人たちの多くは、
一部の頭のいい人をのぞいて、たいていみんな失敗をしています。

しかも、面白いことに、みんなそれぞれのプロセスの中で、似たような
失敗をしているんですよね。

事業計画作りで失敗し、顧客ターゲット設定で失敗し、集客で失敗し、
人材採用で失敗し、資金繰りで失敗し……


とにかくもう、事業を行っていく上で、皆一通り失敗を重ねているんです。

しかもそれらの失敗の回避方法は、たいていは書籍その他の情報として、
一般に流布されているものばかりなんですよね。

であるにもかかわらず、皆一様に失敗する。

これは一体どんなことを意味しているのでしょうか。


もちろん彼らも、勉強熱心な人が多いですから、そういった
情報を集めて勉強をしているわけです。

しかも、馬鹿ではありませんから、それなりに得た情報を
理解した上で取り組んでいるはず。

にもかかわらず、一発で成功させることが出来ず、失敗を
重ねながら克服しているのです。


それはつまり、


 ■ 情報を集めただけでは成功できない


ということを意味していると、私は思うんですよね。


私自身、起業前にも、起業してからも、たくさんの本を読み、
失敗しないように、効率的に成功できるように努力しました。

しかし、ふたを開けてみたら、最初に立ち上げた事業は、
うまくいかずにつぶれてしまい、その後も1年半、色々なことに
手を出してはうまくいかずに撤退する、ということを繰り返し、
何度目かの挑戦でようやく這い上がってくることが出来たわけです。

もちろん、這い上がってきたプロセスでも、たくさんの失敗をして、
そこを何とか克服しながら、今も登り続けている訳です。

そういうプロセスを経て、今、心から言えることは、


 ■ 行動していない状態で得た情報は使い物にならない


ということなんですよね。

情報を保有している程度にも寄りますが、例えば大学を卒業して
さらにビジネスをはじめるための情報を集めてから独立するのと、
大学を卒業してすぐに独立するのとでは、成功の確率は、ほとんど
変わらないんじゃないかと思うんです。

そんな、机上の空論である情報を集めるよりは、まずは行動し、
そして、たくさん失敗しながら、その体験を踏まえつつ、その時々に
必要な情報を学んでいく、ということが、一番早く成功する方法
だと思います。


つまり、


 ★ 失敗を経ながらでないと本当に使える情報は身につかない


と、私は思うんです。

情報を得ただけで、すぐにどうこうできるような人は、よっぽど
勘と頭のいい人で、こういう人はごくごく一握りの人物でしょう。

その他大勢の人たちは、行動もせずに中途半端に使えない情報を
集めるよりも、まずは出来る範囲での行動を起こすべきでしょう。

そして、たっぷり痛い目に遭いながら、二度と同じ失敗をしない
ためにはどうしたらいいかと考えながら、勉強をすることです。

本当に一番大切なことは、失敗しないことではなく、効率的に
やることでもなく、まずはきちんと結果を出すために、勇気を
持って第一歩を踏み出すことです。

初めのうちは失敗するものであり、非効率的になってしまうものと
割り切って、まずは動き出していきましょう。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

失敗や遠回りという体験を通じて、自分が使える情報を身につけていこう!

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私自身、最初にセミナー講師の仕事を始めたときは、


「自分自身の失敗から学んだことを伝えることで、受講生に
 遠回りしないで結果を出せる情報を伝えていこう!」


と思っていたものでした。

しかし、講師業5年目を迎えた今、痛切に感じることは、


 ■ 人は情報で成功するのではないんだなぁ


ということであります。

確かに、自分が伝えた情報は、受講者の方たちが成功したときに、
その一部をささやかながら担っていると言えるかもしれません。

しかし、それはほんのわずかなことで、おおかたの要因は、
受講者が勇気を持って一歩を踏み出し、失敗してもそれに負けずに
チャレンジし続けた殻なんですよね。


そんな状況を見るにつけ、私たち講師が果たすべき一番重要なことは、


 ★ 行動の第一歩を踏み出させること


であり、伝えるべきことは、成功するための情報ではなく、


 ★ 成功するまでの試行錯誤の考え方と、続ける気持ちの持ちよう


なのではないか、と思うんですよね。


幸い、第一歩の行動にを踏み出させることや、試行錯誤の方法や
気持ちの持ちようを伝える、ということについては、セミナー
開始当初から意識して取り組んでいました。

でも、この取り組みが当初思っていた以上に、重要なことだと
気がついたのは、ほんの1,2年前くらいでした。

結局、講師が伝えられるものとは、たいした情報ではなく、
あえて言うなら、人を行動に駆り立てるような、よりよい影響を
与えるほどの、講師としての生き様を伝えることが、一番の
役目なのかな、と思う今日この頃なのであります。
 
 

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  ● 編集後記
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ご報告が遅れましたが、月曜日から、ビジネスマン向けWEBサイト
「biz.ID」で、連載記事を書くこととなりました。

第1回目の記事はこちらをご覧下さい。

http://sp.m-stn.com/chk/080903.htm

今週より、毎週月曜日のお昼頃に、公開されます。

対象者は、30代で、部下を持ち始めた方たちを対象に
していますが、まあ、このメルマガが性に合う方なら、
どんな立場の方でも面白く読んでもらえるんじゃないかと
思います。

ということで、良かったら読んでくださいね。


ちなみに、この連載、研修講師仲間の開米さんから紹介してもらいました。

開米さんも、メールマガジンを発行しています。

彼も、こんな私と気が合う人ですので、おそらくこのメルマガの
読者の皆さんが読んでもフィットするんじゃないかと思いますから
お礼かたがた紹介しておきましょう。

「読み書き図解力を鍛え直すマガジン」

  → http://www.mag2.com/m/0000114516.html

こわもてのタイトルですが、内容も結構歯ごたえがあって面白いです。

最近、特に良いなあ、と思ったのは、このメルマガ。

http://archive.mag2.com/0000114516/20080807180400000.html