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  ● 不安から安心に変わったポイント
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さて、今回は前回の続きであります。

正月三が日、急に激しい胃の痛みに襲われた私は、
近所の病院に駆け込みました。

そして、色々検査を受けている間に、散々不安なコメントを
お医者さんからもらい、挙句にしばらく放置されてしまい、
一体自分はどうなってしまうのか、恐ろしい思いをしました。

と言うところまでが前回まで。今回はその後のお話であります。


その後レントゲンとCTスキャンを取ることとなり、
点滴をつるすポールをゴロゴロ転がしながら部屋を移動すると、
そこには、ちょっとぽっちゃり体型の女性の先生がいました。

先生は、私に対し

「はい、ではこれからレントゲンとCTスキャンの撮影をおおないます。
 まず始めにレントゲンを取ります。レントゲンは立って2枚、そして
 あちらのベッドに横になっていただき、2枚撮影します。
 では、早速上半身肌着だけになってこちらに立ってください」

と、テキパキと指示を出していきました。

私は言われるままにその指示に従っていきました。


CTスキャンの撮影のときも、この先生のテキパキさは変わりません。

「これからCTスキャンを取ります。撮影になると、このベッドが移動
 しますので、驚かないでください。
 撮影は一回20秒くらいです。その間息を止めて動かないで
 置いてください。3回ほど繰り返し撮影を行います。

 それから、今から造影剤を注入します。
 造影剤を注入すると、体がぽかぽかしてくる感覚になるかも
 しれませんが、これは異変ではありませんから安心してください。

 また、造影剤注入後2,3日のうちに、体がかゆくなるかも
 しれませんが、そのときはすぐに病院に来てその旨を伝えてください」


他にも、これから行うこと、今後起こりうることをテキパキと
私に伝えながら、撮影を行っていきました。


私はその先生の話っぷりに、胃の痛みも忘れて聞き入り、
その説明の絶妙さに、非常に感心したのであります。
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  ● 先を見渡させるトーク
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はじめに出てきた内科の先生は、激しい胃の痛みに苦しんでいる私に
対して、ほとんどコメントらしいコメントを与えてくれませんでした。

また、診察が終わったあとも、何のコメントもなく
ベッドに寝かせたまま2時間近く放って置かれました。

おそらく皆さんも同じ立場に立たされたら、相当不安に感じる
ことでしょう。

この不安の原因は、医者としての毅然とした態度がなかったことも
さることながら、


  ■ 先が見えない不安


が、一番大きかった訳です。


しかし、レントゲン・CTスキャンの先生のトークは


  ■ これから起きることの説明


を的確にしてくれたんですね。

これからなにが起こるか、不安に感じる要素や、万が一の
トラブルの場合も含めて、先回りして話してくれました。


もし、最初に出てきた先生も、


「現状では原因が特定できません。とりあえず、痛み止めの
 点滴をしておきますので、しばらく様子を見てみましょう。
 2時間後にもう一度様子を見に来ますので、それまで横に
 なっていてください。
 もし、耐えられない痛みになりましたら、すぐに呼んで下さいね」


位なことをいってくれたら、さほど不安にも感じなかったんです。

でも、これは決して病院の中だけで起きることではなく、
ビジネスの世界でも、また日常でもよくある話ですよね。

なぜこういう業務を行うのか、これを行うとどうなるのか、
きちんと説明しないで

「黙ってやればいいんだよ」

みたいな指示を出している上司、結構いたりするでしょ?


ということで、不安な相手を安心させるためには、


  ★ これから先の段取りを話し聞かせてあげる


ということを、ぜひ心がけてみてください。


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           今日のトーク術・まとめ

            先々の段取りを見せろ!
 相手の不安を取り除く必要がある場合は、この先の展開を見せてあげよう

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ちなみに、私のセミナーでは、この先の展開をあえて言わずに、
不安を感じさせるということをやることがあります。

納得の度合いを深めるためには、一旦不安を感じさせたうえで
きちんと説明して安心させると言うプロセスを取ったほうが
効果的なこともあるからです。

ですから、何でもかんでも先々の話をすればいい、とは
言いません。

大切なことは、相手が不安に思っているかどうかを認識したうえで、
その不安を今すぐ取るべきかどうかを判断しながらトークをする、
ということなんですね。


ということで、今回はココまで。


次回は、某化粧品会社にお勤めの方からのご相談で、

「いい商品を扱っているのに積極的に売れません……」

というご相談にお答えします。


うーん、確かにこの気持ち、わかりますよね。
私も昔はそういうことに悩んでいた時期がありました。

確かにいいものなのに、人に勧めようと思うと、
ついつい躊躇してしまう、ということ。

果たして、どんなトークをすればいいのか、
私なりに解決した方法をお話していきたいと思います。


なお、もっともっと質問を受け付けております! 
今回のようなお仕事関係の話ももちろん、
なんでも結構ですのでお寄せください。

トークにかこつけて、なんでもお答えしていきます!

   mizuno_hiroshi@yahoo.co.jp

宛までお送りくださいませ。

皆さんからの投稿で、メルマガのネタが決まります。
ネタ切れにならないよう、どしどし投稿してくださいね!

 
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  ● 文章セミナー、お申込みありがとうございました。
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1月16日に締め切りました文章セミナー、おかげさまで
駆け込みで40名以上の方からお申込みを頂きました。

お申込みいただいた方、どうもありがとうございました。


今年は、ライブのセミナーは、セミナー構築セミナーが
メインとなります。

こちらのセミナーは、セミナーをビジネスにしていく人向け
ということで、ちょっと特殊なものとなってしまいます。

しかし、個人向け、また一般ビジネスマン向けのコンテンツも
ライブセミナーや、教材という形でリリースしていく予定です。

人を動かし、業績を上げる、実践的なトーク力を身につけられる
ようなコンテンツを作っていきます。
出来次第、メールマガジンでもご紹介しますので、
興味ある方は、引き続きのご購読をよろしくお願いいたしますm(_ _)m


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  ● 編集後記
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平井堅の「瞳をとじて」がテレビから流れてきたので、
一緒に口ずさんでいたんです。

この局、全曲は知らないんですが、さびの部分だけはよく聞くので、
普段でもよく口ずさんでいたんですよね。

でも、テレビを見てたら、歌詞がテロップで流れていて、
それを見ていたら愕然としました。

わたしは、ずぅーっと


「喜べば瞳をとじて〜」


って歌ってたんですが、本当の歌詞は


「Your love forever 瞳をとじて〜」


だったんですね(^^;;

最近の歌は、歌詞が突然英語になるから、油断できません……