さて、前回に引き続き、明石家さんまさんのトークテクニックの秘密に
迫ってみましょう。


美少年としてテレビに登場したものの、最近ではすっかりバラエティ
での活動が増えてきたウエンツ瑛士くん。

先日の「踊るさんま御殿」で登場した彼、さんまさんに指名されて、
こんなことを入ってました。

「最近バラエティで、バンジージャンプとか熱湯風呂とか
何でもやりますよといってるんです」

会場やゲストがいっせいに

 「えーーー!」

とざわめきます。


モデル出身の美少年であるウエンツ君が、どうしてお笑いの世界に
入らなければいけないのでしょう。

むしろ、そのままモデルを続けるなり、ドラマの方面に行くなり
すればきっともっと成功するだろうに。

おそらくは、ウエンツ君を除く全員が、そう思っていたでしょう。

ゲストのお笑い芸人さんたちも、こっちの世界に足突っ込んでくるなよ、
といわんばかりに迷惑そうな顔をしています。


さて、ここで問題です。

いったいこの時にさんまさんは、ウエンツ君になんと言ったでしょうか?


自分なりの答えを考えてから、次を読み勧めてくださいね。


































……さあ、答えの準備はいいですか?
 

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  ● 言いたいことを言って相手に喜ばれる方法
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さて、いったいさんまさんは、方向性を勘違いしたウエンツ君に
なんと言ったでしょうか。

その前に、もしあなたがウエンツ君に一言もの申すのならば、
いったいどちらの発言を選ぶでしょうか。


「お前はお笑いを目指さずにモデルやドラマの世界で生きるべきだ」

「俺のテリトリー(お笑い)を荒らされるのは、困るんだよなあ」


これは、コーチングの世界では

●「YOUメッセージ」

●「Iメッセージ」

といわれています。

YOUメッセージとは自分の価値観を強引に相手に押し付けてしまうため、
相手から強い反発を受けることがありお勧めしません。

Iメッセージは、自分の気持ちを事実として伝えるだけであり、自分の
価値観を押し付けることはなく、判断は相手にゆだねられ、自発的な
行動を促すことが可能になります。


……なんてことが、コーチングの本なんかに書いてあったりします。
なるほど、なかなか納得させられる言葉であります。

私なんか、結構YOUメッセージを使ってしまいがちなんで、
なるべくIメッセージで話さないとな、なんていつも反省しています。


しかし、このIメッセージってやつは、YOUメッセージに
なれてしまうと、結構使うの難しいんですよね。

それに、Iメッセージで話せば、必ず相手が自発的な行動を起こすか
というと、そういうわけでもないわけです。

判断は相手にゆだねられる以上、こちらの思惑通りに動いてくれるとは
限らず、イライラすることも少なくないのです。


さて、引っ張りすぎましたが、回答であります。

このときさんまさんは、いったいウエンツ君になんと言ったのか?

彼の言葉は、IメッセージもYOUメッセージでもありませんでした。



■「お前、ドラマの方でやってったほうがいいんと違うん?!」



あれ? YOUメッセージみたいだぞ、と思ったあなたは鋭いです。
が、大きく違うことがあるんです。それはこの言葉は


   質問して相手に話をさせることが主たる目的である
   =======================


ということなんですね。

YOUメッセージに見える部分は、決して押し付けではなく、
「あくまでも自分は君に対してそうしたほうが良いと思っているだけ」
というニュアンスで言ってるんです。

俺の価値観ではこう思っているよ。それを前提に、ぜひ君の考えを
たっぷりと聞かせておくれ。と、こう言っているわけです。


こういわれると、聞かれたほうは自分の考えや気持ちを自由に
語れるわけですから、意見されたとは思いません。


とはいえ、相手から価値観を提示されているわけですから、
それについては踏まえた上で理解してもらえるように話をしないと
いけない、と自動的に考えるわけです。


そして、自分の考えを客観的な材料とあわせて考えようとすることで、
もし間違った考えがあるのだったら正さねばいけないと考えを
改めるでしょうし、自分の考えに確信が持てたら考えを変えずに
いくことでしょう。

逆に、こちらとしても、相手の冷静な言い分が聞けるわけですから、
こちらが思い違いをしていたり、相手に対しての理解が足りなかった
としても、ここでのコミュニケーションで修正が出来るわけです。

で、結果として相手を変える必要はないな、と思えば、相手を
どうこうしようという気持ちもなくなり、心穏やかになるでしょう。


相手の中に、自分の物差しを放り込んだ上で、相手の考えを聞く。
その結果、双方の理解が深まり、わだかまりもなくなるトーク。

私はこのさんまさんが行ったトークを


●YOUクエスチョン


と名づけることにしました。


人は、自分が納得しない限り、自分の考え・行動を変えることはない
===============================

この言葉は正しいと思います。

だとしたら、色々なYOUクエスチョンをぶつけてみることで相手の
考えを深めてあげるとともに、相手のことを同時に理解していく
プロセスをとってみてはいかがでしょう。

■ 重要なことは、自分の思ったとおりに相手を変えることではなく、
  お互いが納得することですから。


ちなみにウエンツ君、この後も何度かさんまさんにYOUクエスチョンを
ぶつけられましたが、そのつどうれしそうに自分がお笑いを目指していく
想いを語り続けていました。

きっと彼は、この先優秀なお笑い芸人になっていくことでしょう(^^)
 
 


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           今日のトーク術・まとめ

         自分の意見を押し付けたくなったら
      YOUクエスチョンで相手の想いを聞いてみよう!

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  ● 編集……後……Zzzzz……
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12時には終わらせるつもりだったのに……
終わってただいま3時54分……
眠い……