おはようございます。水野です。


本日は、非常にセンセーショナルな言葉を見つけたので、
それについて考えてみたいと思います。


では、早速参りましょう!
 
 
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  ● 命は粗末に扱え
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先日より、マンガ熱に火がついてしまい、書棚のマンガを漁る
毎日であります。

そんな中、久しぶりに読んだマンガで、なかなか刺激的な
言葉を見つけました。

そのマンガは「賭博黙示録 カイジ」

このマンガ、熱狂的なファンを持つマンガでして、私もその一人。


ストーリーは、自堕落な生き方をしている主人公のカイジが、
友人の借金を肩代わりさせられ、その借金を返済するために、
とある組織の賭博会に参加する、というもの。

人を人とも思わない賭博会の主催者に怒りを持ったカイジは、
そのギャンブルを勝ち抜いていきながら、組織のトップに
戦いを挑んでいきます。

まあ、こう書いてしまうと、勧善懲悪ものかと思うかも
しれませんが、そこで起きている話は、そんなに気持ちの良い
ものではありません。

嘘、裏切り、反目、対立、挫折、恨み、ねたみ、などなど、
もうとにかく、徹底的にドロドロした出来事が主人公に
襲ってくるんですね。

その出来事を通じて、生ぬるい生き方をしてきたカイジが、
自分自身で生き抜いていくためには、という事に目覚めて
いく、というものなんですね。


テーマは賭博なんですが、書いている事は、


 ★ 下手な自己啓発書よりよっぽど役に立ち、


ためになることが、非常に刺激的な表現で書いてあります。


今日のメルマガのタイトルは、その中の一節にあったもの。

過酷なギャンブルに勝ち抜いたカイジは、ついに組織のトップに
君臨する老人、兵藤と1対1のギャンブルをするところまでたどり
着きました。

勝てば1億円獲得、敗れれば今手にしている2000万と、さらに
左手の指4本を失うという、体を賭けたギャンブル。


小さな勝ちに満足せず、さらにリスキーな勝負を続けたがる
カイジを、兵藤はこう評します。



  クク……素晴らしいっ……!

  命は……命は一つしかないから、大切にせよ……と人は言う……!

  親も 教師も 牧師も……TVの見識者……
  果てはミュージシャンまで あらゆる人間がそう言う……

  のうっ……! ククク……

  だから…… ダメなのだっ!

  命はもっと……粗末に扱うべきなのだっ!
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  ● 美しい常識による勘違いを正す
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世の中には沢山の美しい常識があります。

今回の話で言えば、命を大切にしましょう、という言葉は、
その最たるものですよね。

しかし、その常識が正しくても、自分自身が本当にその常識を
正しく理解しているかどうかは、気をつけておいた方が良い
かもしれません。


そもそも、「命を大切にする」とは、どういうことなのでしょうか。
この言葉を、自分がどう定義しているか、是非言葉にしてみて下さい。


もし、あなたにとって「命を大切にする」という言葉の定義が、
「長生きする」とか「自殺しない」という事であったとしたら、
もう少し、命を大切にするという意味を考えてみた方がいいかも
しれません。


怪老・兵藤は、「命を粗末に扱うべき」という言葉に続けて、
こう語りました。



  命は……生命は……
  丁寧に扱いすぎると……澱み腐る……!

  最近の連中は みんなもうやりすぎ……
  自分を大事にしすぎだ……
  その結果……機会を掴めず……
  ズルズル後退しながら……腐ってゆくのだっ……!



本来、大切にするべきものは、命ではないんですよね。

命によって与えられた肉体と時間を、どう使っていくのか
という事が、本来は重要な事なのです。

その重要なことを行うに当たって、その資源を与えてくれる命を
大切にする、という事が、本来の趣旨であって、命そのものに意識を
向けすぎ、それを大切にしてしまうと、本末転倒になってしまうん
ですよね。


もちろん、この時に怪老・兵藤が語った言葉の意味は、
無謀なギャンブルにチャレンジしてくるカイジを、
さらに奈落の底に引きずり込むために発したものです。


しかし、そこで語られている、


 ★ 命を大切にするといって、命を腐らせていないか


という言葉は、今まで漫然と生きてきたカイジにとって、
そして、同じように漫然と生きてきた人には、ドシンと響く
言葉に聞こえる事でしょう。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

     命を大切にするといって、命を腐らせていないか?

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このメルマガ、マンガを題材にしたときは、解除率が上がります(笑)。

でも、小説やマンガって、結構学べる事が多いんですよね。

特に、マンガというのは、本当にトーク力を磨くためには、
かなりためになります。


なにせ、活字になっているところが少なく、しかもそのほとんどが
セリフですから。

絵を重視しなければいけない中で、狭い吹き出しの中に、心を打つ
言葉を入れなければいけないわけですから、その言葉の多くは、
エッセンスが凝縮され磨き込まれています。

そういった、


 ★ 相手の心を掴む言葉の磨き方を学べる


のは、マンガというメディアの特性があればこそだと思うんですよね。

マンガをあまり読まない、という方も、是非このメルマガで紹介した
マンガを足がかりにして、是非読んでみてくださいね。


ちなみに、今回取り上げた「カイジ」は、福本伸行さんという方が
書かれていて、私、この人の最近のマンガは全部目を通しています。

是非読んで欲しいマンガ家の一人であります。

「カイジ」はこちらをご覧下さい。
http://www.amazon.co.jp/dp/4063366081/ref=nosim/?tag=mizuno0e-22


珠玉の言葉のオンパレードですよ。


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  ※コメントも書けるようです。
   もし良かったら一言声かけて下さいね。
 

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  ● 編集後記
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このメルマガでも、たびたびご紹介していますが、今度の
2月15日に、「講師サミット2009」が開催されます。

講師の方、または講師を目指す方たちが集まり、
多いに学び、語り合いましょう、というイベント。

今年は、箱田忠昭氏をお招きしての特別講演の他、分科会を
20グループ作って、勉強していこうという事になってます。


私も、分科会講師として「高品質セミナー作成のコツ」という
テーマで皆さんと一緒に考えていきます。

なんと、その私の分科会ですが、結構希望者が集まったらしく、
特別に個室を用意していただけたそうです。

個室をあてがわれた先生は、福島正伸先生、大串亜由美先生、
大谷由里子先生と、この私という事だそうで、なんか凄いですな。

でも、上のお三方の先生は早々と満席であるのに、私はまだ
残席があるというのが、実になんというか、私らしいですな(笑)。


ということで、他の分科会はMAXで20名というだそうですが、
私は最大35名の方が参加できるそうです。

私の分科会は残席があと5,6名あるそうですので、
興味ある講師の方は、是非いらしてくださいね。

http://www.koushi-ryoku.jp/event/summit2009.htm


年に一度のビッグイベント。是非素晴らしい刺激と人脈を
手に入れてくださいね。



さて、我が家の昨日のネコブログ。
外に出るネコたちの姿。あつみ♂ かわゆす……♪

 → http://plaza.rakuten.co.jp/mrika/diary/200901270000/
 
 


★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!

 → http://www.itmedia.co.jp/bizid/mizuno_index.html