おはようございます。水野です。

今日は、昨日に引き続き、これから社会人となる人たちに、
仕事で失敗したときの責任の取り方についてお話ししたいと思います。


では、早速参りましょう!
 
 
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  ● 新入社員は失敗するものだけど
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新入社員の皆さんは、きっとこれから会社で働くようになると、
失敗をたくさんすることと思います。

もちろん、失敗なんてものは、しなければいいに決まって
いるんですが、しかしまた、失敗しないと仕事を覚えないのも
事実でありまして。


ですから、若いうちには失敗をドンドンやって欲しいと思います。



とはいえ、新入社員の失敗は何でも許される、と思っていては
問題であります。

当然ながら、失敗をすると責任を取る必要が出てきます。

失敗した以上、責任は、ベテラン社員であろうと新入社員で
あろうと、取らなければいけません。


こう言ってしまうと、多分、ほとんどの方が緊張し、
身をすくめてしまうだろうと思います。

そして、やっぱり責任を取らされるのならば、失敗はしないように
しなければ、という思いが強くなってしまうんですよね。

そして、結果的には、身動きできなくなってしまったり、
失敗を恐れて、当たり障りの無いようなことしかやらなくなって
しまう人が多いようです。

しかし、それではもったいない。

と言うことで、今回は、新入社員の責任の取り方について
お話ししたいと思います。
 
 
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  ● 新入社員の責任の取り方
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その前に、責任を取る、と言うことが一体どういう事なのか、
考えてみましょう。

例えば、あなたが何らかの失敗をしたことによって、
10億円の損失を会社に与えてしまったとしましょう。


これに対して、どういった責任の取り方が求められるでしょうか。

良くある考え方としては、


 ■ 会社をクビになる


と言うのを思い浮かべる人がいるかもしれません。


しかし、責任を取る、と言う本当の意味に照らし合わせて考えるならば、
この場合は、


 ■ 損失を与えた10億円を、きちんと弁済する


と言う行為こそが、きちんと責任を取る行為だと言えます。


しかしながら、例えばあなたが10億円の損害を会社に与えたとして、
果たして、きちんとその金額を自腹で責任を負うことが出来る
でしょうか?

まあ、絶対に無理ですよね。


では、どう責任を果たすか。

それは、その失敗からきちんと学び取り、その学びを通じて、
その後の自分の仕事の取り組みで、その損失の埋め合わせを
する、という方法しかないんだと思うんですよ。


やめて責任を取る、というのは、実は責任を取っているのではなく、
会社も、自分自身も、失敗の所在をうやむやにして、対外的に
形だけつけた、と言うだけの話ではないか、と私は思うのです。

だから、失敗して会社に損害を与えたとき、責任を取って
やめるという選択は、ビジネスの世界においては、ただの逃げ以外の
何者ではない、と言うことをぜひ覚えておいてください。

だから、会社だって、失敗した社員をいちいちクビになんか
しないわけです。

クビにしないどころか、この失敗を糧にして、次の仕事に
活かして欲しい、と思っているんですよ。


上でも言ったとおり、新入社員の皆さんは、失敗をすること
から逃げることは出来ません。

前向きに仕事に取り組めば取り組むほど、失敗をしてしまうのです。

しかし、経験がまだ浅いために、すぐに失敗を埋め合わせする
だけの成果を出すことが出来ません。

だから、本当の意味で【責任を取る】ということは、今すぐではなく、
将来の自分に任せることとなるでしょう。

であるならば、新入社員であるあなたが、失敗をしたときに
どう責任を取ればいいか、と言えば、これはもう


 ★ 素直に失敗を報告し

 ★ 素直に謝り

 ★ 素直に叱られて

 ★ その失敗を自分のこととし、

 ★ そこから学べる限りのことを学び取る


と言うこと、この5つに尽きるのです。



逆に言えば、


 × 失敗を隠し

 × 失敗の言い訳ばかりをして

 × 叱られたらへそを曲げ

 × その失敗を自分のこととして受け止めず

 × その失敗を無かったこととして目を背ける


なんてことをしてしまったら、それはもう、せっかくの失敗が
将来に活かすことをまったくしていないという、無責任な
行為以外の何者でもないのです。


新入社員は、会社にとって、未来の宝物なのです。

だから、ぜひ、新入社員としての責任の取り方を、勘違い
しないでくださいね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

 新入社員時代の失敗は、将来の成果で責任を取れるように生かし切ろう!

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新入社員の方が、たまに勘違いするケースに、先輩や上司が、

「責任は俺が取るから」

と言ったからといって、叱られることもなく、何をやっても
許されると思っているケースがあります。

しかし、これはとんでもない勘違い。

当然ながら、上司や先輩は、失敗した新入社員に、責任を
取らせようとさせますし、きついお灸も据えることでしょう。

上司や先輩が言ってる「責任は俺が取る」と言う言葉は、


 ■ 最終的に確定した損害の決着の尻ぬぐいはする


と言っているのであって、決して、


 ■ 失敗しても不問に処す


と言うことではないんですよね。


失敗をしたものは、今自分が出来うる限りの力で、
その失敗の責任を負う必要があります。

その上で、それだけでぬぐいきれない損害を、
将来の自分の頑張りで補うのです。


時々、

「責任取るって言ったのに、あんなに叱られるのはおかしい!」

と憤慨している新入社員がいると聞きますが、そういった叱ることも
含めて、上司はあなたに、責任の取り方を教えているのですから、
腹を立てるのはもう、筋違いなのであります。


かくいう私も、実は若いころに大きく勘違いして、上司や先輩に
腹を立てたものですが、年齢と経験を重ねてきた上で、昔の
自分を振り返ってみると、本当にお恥ずかしい限りであります。


新入社員のあなたも、私の様な勘違いをしないように、
失敗をたくさんして、素直にたくさん叱られてくださいね。


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  ● 編集後記
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昨日は、先日ご紹介した本「奇跡の営業所」の出版記念トークライブに
参加しました。

奇跡の営業所:森川滋之
価格:¥ 1,260(定価:¥ 1,260)
http://www.amazon.co.jp/dp/4877712453/ref=nosim/?tag=mizuno0e-22


著者の森川さんと、その小説のモデルとなった吉見さんの、
二人のトークセッション。

あの小説の裏側が語られていて、非常に面白かったです。

その後、勝手知ったる面々と懇親会へ。

さらに突っ込んだ話になり、大いに盛り上がりました。


話をしていて、つくづく思ったのは、大きな組織で働くには、
会社のルールに則りながらも、いかにして、みんなで楽しんで
結果を出す仕事をするのか、と言うこと。

そして、みんなで楽しく、結果を出しながら仕事をするためには、
時に、組織が押しつけてきたルールをかいくぐる必要がある、
ということ。

結果を出す人は、みんな、会社のルールをうまくくぐり抜けながら、
独自の仕事をしているんですよねぇ。


このことについては、今後のメールマガジンでも書いてみたいと
考えていますが、なかなか面白い議論が出来たんじゃないかと
思います。



さて、昨日の我が家のネコブログ。
啓介の過去に、そんな癖があったなんて知りませんでした。

 → http://plaza.rakuten.co.jp/mrika/diary/200903290000/
 
 
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