おはようございます。水野です。


さて今日は、村上シェフの思い出話を読んで、
感じたことをお話ししたいと思います。

では、早速参りましょう!
 
 
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  ● 先輩の味を盗みたいのに……
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先日、帝国ホテルのグランドシェフを勤められた、村上信夫シェフの
お話をしました。

 → http://www.mizunohiroshi.com/archives/850525.html

そのとき、色々ネットで村上シェフのことを調べていたのですが、
その中で、修業時代の苦労話を語っていた記事を見つけました。

今、改めて探してみたんですが、ちょっと見つからないので、
思い出しつつ書いてみますと……


小学校を卒業したあと、数年間いくつかのレストランで
修行をした村上シェフは18歳の時に、帝国ホテルに
見習いシェフとして潜り込むことが出来ました。

ここで、下っ端を務めながら、料理の勉強をしようと
思っていたそうです。

下っ端の仕事は、まずは鍋洗いから。

でも、鍋洗いは、その店のソースの味を覚えるには、
最高のポジションです。

村上シェフは、鍋底に残ったソースを、片っ端になめて、
味を覚えようと思ったそうです。


しかし、当時の先輩たちは、そう簡単に味を明かすことは
ありませんでした。

鍋に残ったソースの味を盗もうとしても、先輩たちは、
石けんを入れたり、塩を入れたりしてから渡してくるのです。

これでは、味を盗むことなど出来ません。


そこで村上シェフが取った行動は……
 
 
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  ● 人から認めてもらう方法
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ちなみに、この話は、戦争前の時代のこと。

今の時代、こんな事やってたら、皆そんな職場から
逃げ出してしまいますし、人も育たないでしょう。


しかし、彼ら先輩シェフは、その嫌がらせを通じて、
実は大切なメッセージを送っていたと、私は思うのです。

それはなにかというと


 ■ 自分たちの味を伝える仲間として認めていない


ということ。

ある意味、実にストレートでわかりやすいメッセージ
ですよね。

そして、このことは、現代のビジネスの世界でも、
同じ事が言えると私は思うのです。

それは何かといえば、


 ■ 人から認められなければ、ビジネスは成立しない


ということなんですよね。

そして、認められる側に立つ人間は、


 ★ 自分から認められる努力をする


ということが重要だと思うのです。


しかしながら、若いころの自分を振り返ってみると、


 ■ 認めてもらう側に、先に自分を認める努力を強要していた


ように思うんですよ。

いやいや、これではいけませんよね。

事の後先が完全に間違ってます。なんて愚かだったのでしょう。

だから、何をやってもうまく行かなかったんだろうな、と
今自分を振り返って思います。


では、若き村上シェフは、先輩から認めてもらえない、
つらい時期をどう乗り切ったのでしょうか。

彼は、


 ★ 休憩時間を惜しんで、全ての鍋を磨き上げる


ということに、毎日取り組んでいたそうです。


するとある日、その磨き上げられた鍋を見止めた先輩シェフから、


 「こいつは料理の心がわかるな」


といわれ、ようやくソースに石けんや塩を入れられる
ことが無くなり、200種類ものソースの味を盗むことが
出来るようになったそうです。


つまり、認めてもらう努力とはなにかというと、


 ★ 今与えられた環境の中で、自分が出来る最高の仕事をする


ということなんでしょうね。

私自身も、独立して最初の事業を失敗させてしまったとき、
初めて


 「自分は周りから認められてもらう努力を怠った」


ということに気づかされました。

それはとても高い勉強代でしたが、おかげさまで、
先に認めてもらう努力が必要ということを、骨身にしみて
理解することが出来ました。

そして、今回の村上シェフの話を聞いて、改めて、


「今与えられた環境の中で、自分が出来る最高の仕事をしよう」


と思って仕事に向かい合おうと胸に刻み込んだのでありました。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

  人から認めてもらうには、今自分が出来る最高の仕事をすること

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もし、今回のメルマガを読んだあなたが、上司や先輩の立場にいて、


「これは自分の部下や後輩に読ませてやろう」


と思ったとしたら、ちょっと待ってくださいね。

このメルマガ、転送大歓迎ですし、たくさんの人に読んで
もらえるのは、私としても、とても嬉しいです。

でも、もしこのメルマガを部下や後輩に読ませようと思う気持ちが

「お前の方から認めてもらう努力をしろよ」

ということが言いたい! というものだとしたら、
このメルマガを転送する前に、


 ■ 今自分が出来る最高の仕事をしているか


ということを、ぜひ自分自身に確認してください。


認める側と認められる側がある、と先ほど私は書きましたが、
それは決して、上司や先輩が認める側で、部下や後輩が
認められる側である、と言っているわけではありません。


地位や立場に関係なく、自分自身は常に認められる側であり、
自分の周りにいる人たちは、常に認める側にいるんです。

だから、私たちは上司や先輩、お客様たちだけでなく、
部下や後輩からも認めてもらうために、


 ■ 彼らに対して、今自分が出来る最高の仕事をする


ということに努める必要があるんですよね。

そういうことが、きちんと出来ている人であれば、
このメルマガを部下や後輩に転送しても意味があるかも
しれません。

でも、そういうことをしていない人が、部下や後輩に
このメールを送ったとしても、送られた側の人たちは、


「俺たちばかりにえらそうなこと言ってないで、
 お前がまず認められるような仕事しろよ」


と、腹の中で思われてしまうのが関の山です。

部下や後輩から、そんな風に思われるのって、
めちゃくちゃ切ないじゃないですか。


私は、あなたの部下や上司に向けてこのメルマガを
書いているのではなく、あなた自身に向けて書いています。

だから、ぜひあなた自身が、このメルマガを受け止めて、
ここに書かれていることに取り組んで欲しいと思います。

自分の言いたいことを、人の言葉を借りて伝えるよりも、
まずはお互いに、今できる最高の仕事に取り組んで
行きましょう!


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  ● 編集後記
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昨日は、新宿でミーティングが夕方まであり、その後
夕食もかねて一杯いこうという話になりました。

で、向かった先が「思い出横町」。

ここは、ホントに良い雰囲気を醸し出していますね。

狭い路地に、カウンター席ばかりのお店がずらっと並んでいて、
そのカウンターには、親父たちがずらっと並んで座っていて。

モツ煮とホッピーがよく似合う、バラック作りのお店を
歩いていると、昭和の時代にタイムスリップしたようで、
平成よりも昭和の時代が長い私としては、とても居心地が良い。

そのとき行ったお目当ての店は、大阪でも食べた「情熱ホルモン」
という居酒屋風のお店だったんで、昭和の風情は残念ながら
お店では堪能出来ませんでした。

でも次回は、このバラックのお店で、顔テカテカさせた
親父たちと並んで、ホッピー片手にモツ煮をつまもうと
心に決めたのでありました。


さて、我が家の昨日のネコブログ。
匂い好きのふたり。足ふきマットの取り合いしてます。

 → http://ameblo.jp/keisukeatumi/day-20090602.html
 
 
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