おはようございます。水野です。

本編の前にセミナーのお知らせを。

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構築手法のポイントをお話しした

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さて今日は、朝から少々重たい話しではありますが、
あなたならどうするか、わが身に置き換えて、是非
考えてみて欲しいお話をご紹介したいと思います。

では、早速参りましょう!
 
 
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  ● ひとりの男性の死に立ち会った男の判断
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先日、ネットで見つけた、2chの書き込みで、
思わず考え込んでしまった話がありました。

結構痛々しい描写が出て来ますが、以下、ご覧下さい。

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前に伊集院のラジオ企画でいろんな人にインタビューしようって
のがあったそん時の救急隊員だかなんかの人が語ってくれた話。

夜中3時くらいに通報が入った。
どうやら高速で事故があったみたいだ。

現場に急行すると、車に挟まれ下半身切断された男性がいる。

しかし、幸か不幸か切断面が圧迫され出血は少なく意識がある。


その男性は「私はあとどれくらいもちますか?」と聞いてきた。

出血が少ないとはいえ下半身切断。救出しようと動かせば即死。

経験から5分くらいだろうと答え、なにか望みはあるかと
聞き返すと、


「家族と話したい」


とのこと。

近くにあった携帯は生きていたので、男性の家にかけてみる。

しかし時間は深夜。何度かけても電話には誰もでない。


「もういいです。ありがとう」


男性はそう言って息を引き取った。



数分後、男性の家から携帯に電話がかかってきた。

救急隊員は、男性が事故に遭い即死だったと伝えた。

もし男性が数分間生きていて、話したがっていたと
遺族が知れば、電話に出られなかったことを一生後悔
するだろうと思ったからだ。

それでも未だに、あの時どうするのが正しかったのか
考えてしまうのだ。
 
 
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  ● 意思決定をするということ
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今回のケース、もしあなたが救急隊員だったら、どうしますか?

目の前で、家族と連絡を取りたいと願いながら、人生最後の
その思いがかなわず、亡くなってしまった状況。

その時に、家族からかかってきた電話に対して、あなたは
何かを伝えなければいけないわけです。


  遺族が後悔するかもしれないが、事実をそのまま伝えるか。

  または、事実を伝えず、遺族に心理的負担をかけまいとするか。


いずれにしても、これが正解だ、と言い切れる選択肢ではありません。

それでも、どちらかを選ばないといけないわけです。


人生には、こういう


  ■ どちらも正解とは言えないことを意思決定する


ことを迫られる時が少なからずあります。


もちろん、そんな中でもさらに正しい答えを追い求める姿勢を
とるという人は、その考えは素晴らしいと思います。

きちんとした答えを出せるものについては、できるだけ正解を
見つけていく努力は大いにすべきでしょう。


しかし、私も含め、多くの人たちは、正解が存在しないことに
対しては、明確な意思決定ができず、保留にしてしまう傾向が
あるように思うのです。

でも、わからない状態のものを、すべて保留にしてしまうと、
前に進んでいくことができなくなります。


わからなくても、前に進む時には、正しいかどうか分からないままに
意思決定をする、という行為が必要となる時があるのです。


しかし、こういった意思決定は、後で必ず疑問や後悔といった
気持ちが付いて回ってしまうもの。

もちろん、失敗という結果を招くこともよくあります。


たいていの人は、それを恐れて保留を選択してしまうのでしょうが、
でも、決めなければいけない時にきちんと意思決定をし、そのうえで


 ★ 疑問や後悔も含め、それらすべてを自分の人生と受け止める


ということが、大切な考え方なのだろうと、最近思うように
なってきました。

今回の救急隊員の方のように、人の生き死にに関わっている
人たちは、一瞬の判断が、その人の、のちの人生の有無を
決めます。

また、今回のように、人の最後を見つめ、それを遺族に
伝えなければいけない、ということだって、よくあるわけです。

そんなときに、保留などといった選択はできるはずもなく、
ぎりぎりの時間の中で正解のない意思決定をし続けているわけです。

そして、その意思決定によって起きた結果を、彼らは背負って
生きていくのです。


そこそこの覚悟ではできないですよね。

私は、彼らの苦悩を聞いて、自分はそういった苦悩を背負う
だけの覚悟をして、自らの仕事に取り組んでいるか、改めて
考えさせられたのでした。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ

 正解のない意思決定を勇気を持って行い、その責任を背負う覚悟はあるか

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こんな厳しいことを言うと、

「保留という選択だって、立派な意思決定のひとつだ」

という人が出てくるかもしれません。

もちろん、保留が許されるのであれば、保留をしても
いいと思います。

そして、幸いなことに、多くの人にとって、よほどの人生の
節目の時以外は、ほとんどの期間が、保留をしていても、生死に
関わる様な状態にはならないんですよね。

また、保留にすれば、何か責任も取る決断をするわけでもありませんし、
当然ながら疑問や後悔も生まれません。

ですから、保留をすると、とても楽にできます。


しかし、その行動を続けると、無意識のうちに、決断の責任を
背負うという意識が弱まってしまうでしょう。

そうして、保留が許されず、具体的な決断をしなければいけない
ときに、それを行うことが出来ず、結果的にその決断に対しての
責任を負うことも出来なくなります。

そして最後には、自分の人生をコントロールできないまま、
周りの人がいけない、世間がいけない、政治がいけないと、
周りを非難するばかりの不幸な人間となってしまうでしょう。

どの道を選ぶのかは、人それぞれですが、


「保留という選択も立派な意思決定のひとつだ」


という言葉を使って、自分の本心を自分に隠すようなことは
しないで下さいね。




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  ● 編集後記
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10月に出る本のゲラを修正中です。

どこをどう直そうか検討していますが、なかなか難儀しています。

しかし、昨日今日と何人かの方たちからゲラを読んでの
コメントを頂き、手を入れる方向性が決まってきました。

明日一日で、まずは一旦仕上げる予定です。

がんばります!


さて、昨日の我が家のネコブログ。
ホント、かみさんの「ごめんなさい」は、限りなく音に近いんですよ。
つまり、聞こえるだけで、その後に活かされないという意味で。

 → http://ameblo.jp/keisukeatumi/day-20090817.html
 
 
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